五輪とも高校野球ともSMAPとも縁もゆかりもない暮らしをしている。いやまあ、たいていの人がそうなんだろうけれど…
目を覚ますと朝焼けがマッチの焔のように燃え上がっていた。きっと流星が落ちてあのエリア一帯が火事なのだと思って、急いで愛する人の名と、ペットの猫の名と、なりたい肩書きを三度ずつ唱えた。
するとオレンジの焔はさらに東空を昇り、「オマエ、今燃えないでどーすんだ?」という焚き付け声が響いた。「仕方ねえ」と我が細い胸骨を一本抜き出し、東空に向かって思いっきり放り投げると、骨はくるくると回転しながら焔に吸い込まれていった。打ち返されたように、くるくるとブーメランのごとく我がアパートの出窓に還ってきた。見ると骨はペンになっていた。
ということで、今日も原稿ざんまいでした…
先月末から10万字のテープ起こしをして、前回原稿を大幅に修正したおよそ4万字、新規に捻出したおよそ1万字、合わせて15万字に及ぶ作業をほぼ2週間でこなした。おかげさまで原稿は育ってきたけれど、疲れはてて居眠りもした。
昨日の午後、いつも猫のピノ子が寝ている座布団の端っこに頭を乗せて、板の間で30分寝た。ピノ子が頭をよしよししてくれた。それがぼくの夏休みだった。
今日は書き切ったら原稿記念日だねと思ったが、あややのまつうら、まだ仕上がらないのでビールお預け。さまざまなことに日が差す明日はそして明日はそのまた明日はほんとに来るのだろうか。何の兆しもなくエビデンスもなく、ただカラ元気を水道水で濾過してがんばれば、黄金色の液体の中を泳げる日が来るのだろうか。いや、きっと五輪選手も、高校球児も、SMAPの面々も、孤独なカラ元気でがんばってきたのだ。
今朝の朝焼けが大地震の前触れじゃないと断言できない中、備えあれば憂いなし、備えなければ売れはなし。売れる文をがんばろうじゃありませんか。チーン。
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