ひょっとすると或る不動産会社に事業提案をするかもしれないので、今日は不動産のことがテーマ。それと最近Twitterで良い会社をフォローしたから。
【“屋”について】
たいていみんな不動産業のことを<不動産屋>と呼びますね。親しみを込めた“屋”もあれば、蔑みの鼻を鳴らす“屋”もある。
荒物屋さんとか乾物屋さん、お肉屋さん、パン屋さん、絶滅したけど“屋”には親しみがあった。大きな会社でも岩田屋さんとか明治屋さんとか親しみがある。
でも“不動産屋”はちょっとちがう。町のことを知り抜き、町内会やお祭りにも顔を出す一方、地主や権力者ともつながる隠れ親分みたいなイメージがある。床屋さんとも魚屋さんともちがう。どこか“屋”な感じ。大企業でもCMが垢抜けていないし(三井のリハウスは別格)。余談が過ぎた。
店舗をのぞこう。どこでも窓ガラス一面“物件リスト”。「店内に引き込めば勝ち」という感じがしてしまう。最近はネットで検索してからの来店が多いので(現地待ち合わせも)、店頭はシースルーでもいいのに。そうもいかないのが業界の営業慣習でしょうか。そこに“屋”を感じてしまう。ブッケンて用語も「どうかな?」と思う(売り手視点ですよね)。
“物件紹介”も間取り図に写真数枚、“築浅”とか“日当り良好”とか不動産バズワードがいっぱい。不動産流通機構なるネットワーク経由での情報だから、どの店でも同じ内容は仕方ないけれど、それでいいのかとも思う。結局手数料が安いところに行くだけだ。
間取り図もお決まりだけど、メインユーザーの主婦は間取り図を意識しない(できない人が多い)。たとえばIKEA。あそこの素晴らしさは家具とスペースの想像ができるところ。住宅紹介は360度での画像紹介が理想的。
【別荘専門の日本マウント】
悪口ばかり書いたけれど、良いアピールをする会社もある。“関東甲信地方の中古別荘・中古住宅”を専門に扱う日本マウントである。
物件を<中古住宅>と呼ぶのは好感あり(物件と書く箇所もあるけど笑)。写真も多く説明もていねい。すべてじゃないが360度パノラマ紹介もある(下画像)。自分たちで作っている感じが伝わる。何より「関東甲信地方の中古別荘・中古住宅を専門」事業が素晴しいニッチだ。
社長の石倉寛夫氏のブログがおもしろい。率直でツボを突く。毎日書くのも頭が下がる。
そこに「(衣食住を)ひっくり返して「住食衣」とは言いませんし、順番を変えて「食住衣」と言うのも何か違和感があります」と書かれていた。業界としてのランクは、衣>食>住だという戒め。わたしが感じたことと同じである。
【屋と業のちがい】
不動産屋なのか不動産企業なのか、そのちがいは“ヒット・エンド・ラン”にありそうだ。
不動産購入という一大事には、いろいろな付随サービスが発生する。家具販売、リフォーム、引越、トランクルーム、金融…など。さまざまな需要が発生するのはわかりきっているのに、なぜ多くの不動産屋は手をつけないのか?
それは原点が“ヒット・エンド・ラン”、売ったらさようなら、だから。核心は“売る”こと、大金を動かすノウハウにある。それは凄い。しかし長いお付き合いになればもっとビジネスはたくさん発生する。お客さんとキャッチボールを楽しむのは“業”だと思うのだが。
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