初出張

寂しさの裏返しは執着や怒り、刺々しいことばと言う。では寂しさを映すものはいかに?

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今日は初出張であった。初という意味は人生初じゃない。出張は国内外数えきれないほどしてきた。猫のピノ子が我が家に来てから初という意味である。これまで都内で半日仕事が関の山、予定されていた南国飛行は延期になった。だから今日のロングな日帰り出張(朝5時半から夜の10時過ぎ)がピノ子と別れる最長時間である。

ちと心配した…(^^; お留守番は上手な子だから大丈夫だね、待っててねと言って出掛けた。猫のことはぴゅっと忘れてタイトなスケジュールをこなしていたが、仕事先でふと猫の話しになった。

「実は先生、ぼくは最近猫を飼いだしたんです」
かくかく…裏のアパートで見捨てられていた子がぼくのアパートの方にやってきて、わぉんわぉん言って、寄ってきてくれたので飼いだしたんです…しかじか。
心療内科医の先生に言った。先生いわく。
「ペットはその人の性格や境遇を映します」
「というと?」
「野良猫を飼うのは本人が寂しいからなんですね。みゃあみゃあ言うのを放っておけない。ひとりぼっちの自分が叫ぶ状況と重ねてるんです」

そうですか…(^^; ところがその話しをした後、先生の居室にゆくと、大きなケージに猫が寝ていた。先生は言った。

「この子も実は捨てられてたんです」

そのあと心に問題を抱える子を持つ家族会に出た。涙ももろくなる話しが飛びかった中で、ひとつ記録しておきたいのは引きこもりの子を持つ母のことば。

「自分の考えだけを伝えてばかりいたんですね。それはいけないと頭ではわかっていた。でもようやくそれが心でわかると、息子の話しを聞けるようになりました。すると息子も変わってきたんです」

人と人は映し合うもの。自分が寂しいと思うと相手も入って来れない。ではどうすればいいか。

夜、帰宅したぼくは鞄も置かずに、玄関先で猫を抱きしめていい子した。にゃあにゃあ言ってくれた。スタートはそこから。

 

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