ルール違反はいかんが、おばあちゃんの年一度の楽しみを奪うのもいかん。政治は人を喜ばせないものだとつくづく思う。
末は総理か総裁かの小渕優子経済産業大臣が辞職した。ついでに松島みどり法務大臣も辞めた。出資法か公職選挙法かよく知らないが違反は違反である。
小渕センセイは故小渕総理の地盤のサラブレッドであり優等生。それも保守王国の群馬である。それでもう「黒」だ(笑)。さらに汚れたものを処理する番頭もいる(腹心の町長も辞職)。まるでドラマである。
まあ、財力豊かな政治家には明治座も団扇も「年中行事の選挙民対策」である。大したものじゃないと思っていたが、積もり積もって差額は数千万にも達するというし、号泣県議みたいな経費処理もあるし、実姉のブティックの支払いもある。カネまみれの奢りがあった。辞職は当然である。出直しなされ。
しかし…明治座は年一度の楽しみだった。もう無くなるよ、悲しいかいおばあちゃん。
「あたしら、ちゃんと1万2,000円支払っとるのに」と恨んでおるでしょう。明治座にはそういう需要がある。歌舞伎座にも国立劇場にもあるだろう。議員絡みとは限らないが「○○会ご優待」はいっぱいある。差額が出ると誰かがかぶる。それが小渕大臣のところでアラワになっただけだ。
断っておくがぼくは政治色はゼロ。小渕派でも何でもない。自民も民主も共産もない。浮動票でありノンポリである。だが本質的な悪にはNOと言いたい。病院職員を強制動員して選挙運動はNO。大臣になったはいいがウツワでないならNO。引きずり下ろせばいい。
だが小渕下ろしは都議会の汚いヤジと同じだ。「傷を負った相手をやっつける」だけ。真の政治家、真の政党政治はそうじゃない。
それに有権者や地元企業こそ利益誘導している。道路を作れ、鉄道敷け、駅を作れ、補助金をつけろと望んでは投票の条件にしている。政治でも町内会でも商店会でも、地縁血縁持ちつ持たれつが日本の村社会なのだ。民主主義とは取引でもあることを懐深く理解しておきたい。その上で団扇を仰ぎなさい。
もっと言えば人間社会はそもそも欺瞞に満ちている。クリーンなんてどこにあるの?欺瞞の舞台上でそれでも誠実さを演じるか、欺瞞を認めてうそぶくか、そのどちらかと思えば、もうちょっと合理的に振る舞える。
ぼくのような社会の底辺の人間が言うことじゃないが、
しっかりせよ日本人!
と言いたい。
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