たいせつなきみができること

ネットニュースでトランス女性が女子トイレ利用をするのは「恐怖だ」とあった。賛同する人はいっぱいいる。それはよくわかる。トランス自体に否定的な人もいっぱいいる。それもわかる。トランスして仕事場に来るなという人もいる。それもわかる。

つらくなる。あなたがトランスだったらあなたもつらいはずだ。それもわかる。そんなときはこの本を読むといい。『たいせつなきみ』マックス•ルケード作、セルジオ•マルティネス絵。絵本である。

ウイミックスという木のこびとのいる村がある。木のこびとは山の上に住むエリという彫刻家がすべて彫っている。ウイミックスは日々同じことをしている。金ピカの星のシールをつけるか、だめ印のシールをつけるかである。みんな、金ピカをもらいたい。しかし才能があったり、きれいでないともらえない。欠けていたり、体操もできなかったり、うじうじしていると、どんどんだめ印を貼られてしまう。パンチネロのからだはだめ印シールでいっぱいだった。かれはそれを悩んでいた。引きこもりになった。そんなある日どちらのシールもつけていない女の子に会った。なんでつけてないの?と聞くと、女の子は山の上を指さした。

あそこにいるエリに会いに行くといいわ。

パンチネロは山の上のエリのところに行った。すると、何も言わないのに「パンチネロか!よくきたね」と言ってくれた。どうして知ってるの?エリは「わたしが作ったからね」とウインクする。ずいぶんたくさんだめ印シールを貼られたねという。パンチネロは足もおそいし、飛び跳ねることもできないからという。そこでこう助言する。

みんなが思うことより、わたしを思って信じなさい。シールなんてどうでもよくなるよ。

おわかりだろうが、エリは神様で木のこびとの創造主である。人は心がこびとだから、誰もが他者の評価を気にしてプライドや劣等感を抱き、妬む。それをやめるには神様から見れば誰もが「たいせつな存在」であることを思い出せ、自分らしさを大事にしなさい、自分らしさで人のために何ができるか考えなさいというのだ。

トランスのわたしにはだめ印がいっぱいある。でも自分らしさは人一倍である。だって自分に正直ですから。人のためにすることもある。だからそれをやります。

あるクリスチャンの人に教えてもらった絵本です。

 

 

追記:10代のLGBTQの自殺願望は半数近くだそうです。自殺者数の発表はないですが、けっこういると思います。アメリカでもそれは大問題で、ケイトリン•ジェンナーさんが自殺願望を持つ人を救う活動をしているとか。
多いのは当然ですよ、だって自分に正しく生きようとして社会に拒絶されるんですから。もしもあなたがLGBTQで落ち込んでいたら「たいせつなきみ」を読んでください。ばつ印マークなんてもらってもそんなの意味ないです。このへっぽこブログに来てコメントを書いてください。つらいのはきみだけじゃないから。

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