ぐるっととぎゅっと

「まっすぐ生きたい」口で言うのはかんたん。でも現実はちがう。弱いから悩んで迷ってためらう。立ち止まり引き返し遠回りして、よろよろ進む。ふと振り返ると同じところをぐるぐる回っていたり…

今日感じたことを書いておきたい。まず今朝、連載原稿を入稿して、ひとつ提案書の仕上げもして、まだ出かけるまで時間があるから“ぐるっと”をした。

ブレスレット・ワークショップのチラシづくり。仙台のイラストレーターの展示会に併せて、アートマルシェ神田とhütte(野沢温泉)で開催するイベント。ウールを数本束ねてグルグル回してブレスレット/ミサンガを作る。神田では3月9・10・11、17・18・19の金土日×2回開催

東北3県の被災地支援のチャリティも兼ねてるが、なんで「ぐるっと」か。主催者のイーストエッジパートナーズの広報担当のNadiaさんに訊かれたのだ。

「このブレスレット、なんていいますか?」
「そうだねえ…ぐるっと回すから…」
「ぐるっと?」

とあっさり決まった。そしてウールをグルグル回して試作をしながら思った。アートもグルグルなのではないか?(あれこれ悩んで創作する)人間もグルグルではないか(血液が循環するように)社会もグルグルだ(お金は天下の回りもの)愛も憎しみもグルグルだ(経験済みです_笑)。

思えばぼくはたくさんグルグルしてきた。大学でもグルグルしたし放浪してグルグルもした。3つの会社に入って3つの仕事でグルグルした。「やりたい」と思うことの周りをグルグルして年をとった。言い訳や諦めがグルグルした。断ち切りたかった。

断ち切れないのは自分の責任だから仕方ない。でも諦めがつかないのは「やれないワケ」が他所から降り掛かることだ。

たとえば大震災。家も家族も失い学校も部活も諦めた子供たちが、東北被災地3県にはいっぱいになった。その子たちを支援するLAWSONの『夢を応援基金』。夢をグルグルさせない奨学金である。

その子たちをコンサートに招待するのが『スペシャル講演&ライブ2012 in仙台』。今日午後、LAWSONのFC店オーナー向け展示会に出向いたとき、先週末行われたイベントのことを広報の樫山さんに伺った。動画は80分と長いのでぼくもまだ半分だけ(すみません)だけど、学生たちとのトークショーで「悩み」について小林武史さん(apbank)が語ったくだりがよかった。

「生きていくのは悩みながら行くことであって、クリアしたらつまらない」「争い競い合って自滅するんじゃなくて、バランスを持って楽しく競い合う。そして誰もつくったことがないものを創る」「だから良い感じで悩んでくれ」(小林武史/apbank)

ぼくはこの分だと死ぬまできっとグルグル悩む。LAWSONのヒット商品を宣伝するわけではないけど、ぐるぐる悩みながらも、生涯どこかでぎゅっとしたい。


これだと思ったことをぎゅっとやる。そこからぐるぐると人と機会を広げる。被災地よりずっと恵まれてる分、やらないといかん。

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