レベッカ・ブラックの才能

震災にまぎれて取りあげなかった話題のひとつは、チャーミングな13歳のミュージシャン。次の画像はこちらから。

なにしろ彼女の歌『Friday』は2011年2月10日に投稿され、それから1ヶ月半で72,444,525ビュー（7,200万人）も稼いでいる（4月1日現在）。超話題になのに、そのうち高評価は17万人だけで、一方低評価は139万人（！）も。「worst song ever（過去サイテー曲）」というレッテルも貼られた。

それほど悪いかどうか、ぜひ聴こうぜ。ぼくは3回聴いたけど、もういい（笑）。

ラップ調なのよ、ぼくは嫌いなんだラップはそもそも。でもテンポはいいし、何せ彼女がチャーミングなので動画に見とれる。ここがポイントだ。13歳なんて信じられない。いつの間にか最後まで聴かせるのだ。

ARK Music Factoryを運営するClarence JeyさんとPatrice Wilsonさんが作詞作曲した。それをカリフォルニア州アナハイム出身のレベッカ・ブラック/Rebecca Blackさんが歌った。元々ミュージシャンになりたくて歌や踊りを勉強していたら、クラスメートがこの会社を紹介してくれた。そこで彼女の母のGeorgina Kellyさんが4,000ドルを支払って、そのうちの半分でデビュー曲と動画の撮影を依頼。ふたりはちゃちゃっと作曲した。

Black chose “Friday”, as “the other song was about adult love – I haven’t experienced that yet. ‘Friday’ is about hanging out with friends, having fun. I felt like it was my personality in that song.” 引用元

レベッカはFridayを選んだのは「他の曲は私の知らない大人の恋を描いているから」で「Fridayは友達と出かけて、遊んでと私らしさがあるから」。

撮影はBlack家、登場するのはレベッカのホントのクラスメート。ちゃちゃっと撮ったビデオを2月10日に投稿すると、すぐに4,000ビューに達した。著名人が取りあげたことがきっかけで爆発して、日本が地震で悲嘆にくれている3月14日iTunesやアマゾンから発売。たった一週間で43,000DLを稼いだ。それは歌手には24900ドル（約200万円）が行く計算。以上の話の参照元　wiki, bilboard

それで何が「worst song ever」なのかと言えば歌詞だという。

今日は金曜日だ、金曜日　金曜日は楽しまなくちゃ
みんな週末を楽しみにしてる
今日は金曜日だ、金曜日　金曜日は楽しまなくちゃ
みんな週末を楽しみにしてる

パーティー、パーティー（イエーイ）
パーティー、パーティー（イエーイ）
楽しい、楽しい、楽しい、楽しい
週末を楽しみにしてる
（ロケットニュースより引用）

イェーイ、確かにこれじゃあね。でもEnglishネイティブじゃないので、歌詞はそれほど気にならないけど。いつかミック・ジャガーも言っていた。ポップスでは「歌詞なんて聴こえなくてもいい」のだ。むしろレベッカの歌で気になったのは、不自然なピッチ調整。彼女のほんとうのキーと声が合ってないような気がする。

「そのお金、どうする？」
「災害をうけた日本に寄付します」

3月22日の『Tonight Show』のインタビューで言っている。偉い！ありがとう！

思うに才能とは、どんなに稚拙でもそれを出せること。出せればそこから成長ができる。出そうとしないから成長もできない。もちろん出してしまって「幼稚だ」「がっかり」と言われることもある。それを飲み込んで再挑戦するのも含めて、才能なのである。彼女は凄いと思う。

もうひとつは容姿。才能の何割かは外見の個性に依存する。何か目を奪われる個性が外見にあるといい。

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