販促イベントは逢い引きのように

話題には「取り上げやすい」ものと「取りあげにくい」ものがある。商品がいくら良くても「取り上げるポイント」が見つからないのは残念だ。今日残念だったのは大手メーカーの販促で、いいね!はベンチャーの販促だった。まず『ランチパック』から。

TX秋葉原駅改札外に『ランチパック』専門店がオープンした。ご当地限定品を含め常時30種類以上のランチパックを販売する2坪店舗(広さはテキトー)。TXを使うcherryさんからタレコミがあり、前夜の準備もチェックして(上画像)待ち構えていた。2012年4月27日から4日間はオリジナルグッズ配布(先着200名)やレア商品を販売する。いいねえ、行こう!と思ったのだ。

ところがだ。今朝午前10時過ぎに到着。あららどちらもおしまい。客もいなくて閑散としてて…

ああ…これじゃあ誠ブログにも書けないじゃない!としょぼんとして、横浜ご当地品を買った。同じ目に遭ったのはぼくだけじゃない。ロケットニュースの記者も(記事)。

先着配布だから仕方ないとはいえ…朝っぱらではよほどのランチパック・フェチか通勤客だけでしょう。ブロガーや記者に取りあげてほしいなら、もう少し工夫がほしい。たとえば;

・プレゼントグッズは7時、9時、11時など時間帯別に配布する
・レア商品も「ただいま到着しました!」と客寄せのため少量ずつ配布
・試食では「これはどの味でしょう?」と目隠しクイズをする
・店頭に人気ランチパックの投票結果を表示する

こうすればアサイチ通勤客だけでなく、多くの顧客層にアピールできる。話題も長続きするので記事に取り上げやすい。本社の人が店舗の入口をふさいで写真を撮っているようじゃ…ザンネンだ

【GreenFan miniから爽やかな風が】
対照的に「いいね」は、DMで来たバルミューダの『GreenFan mini』のプレスリリース。

省エネでスタイリッシュな扇風機『GreenFan』にミニバージョンが登場した。わずか2W、自然界の風と同じ風、シンプルなデザインはそのままに、サイズと価格をダウンした(24,800円)。

小さくなった扇風機だけなら「そうなんだね」だが、驚きもある。それは“手の平サイズのバッテリー”(別売10,500円)。省電力ゆえこれのみで最大10時間も駆動できる。しかもそれをFanの底部に装着できる。軽々コードレスだ。


よくあるカタイ文字びっしりのプレスリリースではない。5ページのリリースをめくるたびに特徴が飛び込んでくる構成も、クリーンな画像主体なのもいい。

さて興味をかき立てる販促やプレスリリースはどうしたらできるだろうか?野呂エイシロウさんなら「プレスリリースはラブレターのように」という。ぼくは「販促イベントは逢い引きのように」といこう。

デートを企画するときはまず「わかりやすい待ち合わせ場所」を決める。そこからお店は遠くないのも条件。もちろん「喜ばれるお店であること」で「これが美味しいんだ」とメニューでも主導権を握る。話題を切らさない。「今日はブラウスがステキだね」とリードも入れる。そして頃合いの時間に店を出る。ぎゅっと握りしめて「いいかい」と耳元でささやく。さっとキスをする。流れるように「その」タイミングをつかもう。

と熱くなって書いたが(笑)、販促イベントはお客さんと愛を育むデートなのだから。

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