カーリルの図書サーチはコペ転だ。

今日は久しぶりに地元の図書館へ。ナマ温かい風の中、ちょいとジョギングしてその帰りに立ち寄りました。そこで2冊ほどお借りました。


わたしの図書館ヒストリー、都心の実家ソバの区立図書館はとても充実してたので、ヘビィに濫読。ところが今住む市の図書館はチビで、一・二度借りてから満足できずに止めてから数年経過。今日はあらかじめ『calil』で検索した「貸し出し可」の本が借りに行きました。なぜか無くて(笑)。でも気持ち良い検索体験でした。

【cotobaのペダル51.カーリルの図書サーチはコペ転だ。】

自分が住んでいる区市町村などを設定し、地域内の図書館の蔵書から探したい本の有無と貸し出し状況を検索できるサービス。書名や作家名に加え、「絵本」といったジャンルによる検索も可能だ。複数の図書館を自由に組み合わせた横断検索もできる。図書館の蔵書とAmazonから統合検索する機能も備えた。引用元


この『カーリル』は凄い。やってみてください。まず自分の住む地域の図書館の設定。◯◯区や◯◯市といれるとずら〜り。そのうち使う図書館をチェックして絞りこむ。『現在4334館の図書館に対応』(市町村カバー率58%)。


次に本の検索ワードを入れる。わたしは図書館を居住市全域にした上、『浅田次郎』といれてみた。すると著作の表紙がずらり並び、蔵書の有無、貸し出し中か貸し出し可か、それぞれ結果が返される。


いいですか、どの図書館にどの本がある、という検索ではない。浅田次郎の著作が一覧され、そのうちどの図書館に「あるかないか・貸し出し中か・貸し出し可か」がわかるのだ。それも複数の図書館横断検索だ。これは凄い。いずれの図書館に無くても、表紙をタップするとAmazonへ飛んでゆく。つまり借りれなくても買える。

【図書館検索のコペ転】
カーリルではデータベースをAmazonにセットしている。図書館になくとも本は存在する。その上で借りれるかどうかをサーチする。これは図書館検索のコペ転だと思った。

そもそも公共図書館の約8割がインターネット対応蔵書検索システム(OPAC)を導入しているが、市町村で閉じたシステムだし、使い勝手の悪さがあって、あまり活用されていなかった。でもそこにはデータはあるので、呼び出してシンプルにわかりやすく見せればいい。

【読みたい+読んだ=本エコ・読み合いネット】
読みたいリスト』もすげえ。読みたい本をリストに入れて、貸し出し可になるのを待つこともできる。それだけでなく『読んだリスト』がまたすげえ。


読みたい本リストを見れば、図書館はアンケートなぞ取らずとも納入すべき本がはっきりわかる。さらに読んだ本リストがあると、読まない本かつ読みたい人がいる=本の寄贈を促進することもできる。図書館を軸にした市民の読み合いネットワーク、本エコの実現だ。

さて、マニアックな詩の本をサーチしたが、案の定なかった。どうやら“適切な”サーチではなかったらしい。明日はこの詩本のことを書きたい。

1954年の図書館宣言をリンクするなど、これはただ者ではない。そうか、開発者はあの洛西一周氏。ダメ元でアプローチしよう。

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