1日 200人が見学、日本食研製造の“宮殿”工場に行ってきた

今日はビジネスメディア誠で連載する郷好文の“うふふ”マーケティングの、差し支えない範囲でのこぼれ話です。


1日 200人が見学、日本食研製造の“宮殿”工場に行ってきた
工場といえば、殺風景な建物が定番。しかし、1日200人もの見学者が訪れるという日本食研製造の工場は、“宮殿”とモデルとした驚くべき建物。その全容をリポートする続きはこちら


日本食研の工場のある愛媛県今治市、取材当日はあいにくの雨。アーチ状のエントランスをくぐる瞬間の写真です(iphone)。

【とにかくどでかいの】
本社敷地に入るアーチをくぐると、風景が一変。「どーん」というか「ジャーン」というか(おっとステーキ屋さん、競合企業ネーミング、食研さんすみません)、とにかくその巨大さに絶句。しかも映画撮影のセットのように、植栽も通路もすばらしく清潔。ためいきと驚きは本社ロビーに入っても続く。


これは天井。企業ロゴへのこだわりの造形。ただただ感心。そこでオリエンテーションを受けたのですが、取材陣は3名。東スポのM女史、ウォーカープラスのA女史とわたし(ウォーカーさんの記事は5月4日付けで公開済み「肉好きの夢!?スゴ腕ブレンダーが作る“マイ焼肉のタレ”とは?」)

記事に触れさせていただきた日本食研のしなやかなお二人、そしてアテンドしていただいた会社のご担当者のナチュラルさがあってこそ、楽しい取材でした。ありがとうございました。

【見せる工場】
工場は隠すもの」がどの業界でも掟です。ところがここは200名/日の見学者を受け入れる観光名所のひとつ。ガラス張りの見学コース脇には食品、食材、容器、ボトル、器…など展示物もたっぷり。天井を見上げて驚かされたのが、“ピクチャーレール”と“照明給電レール”が何十m、いや100m以上のコースを、ずぅっと張り巡らされていること。そんな工場ありますか?


見せる工場は自動車会社にはいくつか例がある。これはVWのグレーゼルネ・マヌファクテュア工場(引用元)、トヨタの田原工場(訪問したことがあります)は好例ですが、見せられる自信があるからでしょう。また見せるべきでない部分(特許/製法)と見せてもいい部分(アピールになる)がわかっていることの証左でもある。

【味のベースは社員のちから】
料理のプロは味見をしただけで素材や調味料をすべて言い当てるだけでなく、レシピまで思い描けるという。そんな敏感舌のないわたしですが、たれのブレンダー体験は楽しかった。同社のエースブレンダが作ったたれはさすがでした。


そのあと東スポのM女史のオーダーした「たれテーマ」には笑いましたが、5月10日付けの東スポ掲載なので、ぜひ読んでください。“未確認の味”は“味覚人の味”といえますかどうか。

味の良さだけでなく、流通も強いのが同社の強み。キッコーマン、キューピーといった名門メーカーに比べれば新興企業なので、売場に切り込んだ歴史がある。スーパーで、日本食研の商品の陳列場所を確認してほしい。たれ売場の棚だけでなく、精肉・鮮魚売場のそばに存在感がある。それは味の提案営業のたまものである。

【最後に】
工場の真ん中後部にある、巨大な立体自動倉庫にも目をみはった。私は同社の大西さん(ホールセール担当)に訊いた。


「この立体自動倉庫はダイフクですか?IHIですか?」

その質問は企業秘密らしくかわされたが、マニアックな質問に呆れられた。ともあれ楽しんだ工場見学だった。

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