悪夢の効用

悪夢を見た。

わたしは車を運転していた。車一台ギリギリの狭い坂道を登っていく。泥道で下がりそうになる。てっぺんに着くと「」があった。壁は90度だ。もちろん登坂できない。わたしは車を手でぶら下げて持ち(夢は説明がつかないものだ)後戻りして歩くうちに、泥に足をすくわれた。

そこで目覚めた。悪夢は手詰まりのせいである。

ある突貫仕事を請け負っているが、昨夜10時頃にどうしても進めない部分に入った。書くべきことを書こうとするがどうも間違っている。だがそれ以外どうしても書けない。背中を掻きむしって出血して、11時過ぎ、倒れるように寝た。

そして3時過ぎ、その悪夢で目が覚めたのですよ。

その車は、かつてワーキングホリデーで旅していた頃、キムさんというニュージーランダーの運転する「ホールデン•ジェミナイ(豪州での呼び名で日本名はいすゞジェミニだった)」で、どこだかさっぱり忘れたが、ニューサウスウェールズ州のどこかの悪路をドライブした時のイメージらしい。キムは小癪なやつだった。

悪夢の理由は仕事上の壁であった。提出期限は金曜日の朝一番、つまり数時間後だ。頓挫するのだろうか?だが不思議と絶望しなかった。こう考えられたのだ。

悪夢を見るのは、悪夢を見る自分がいるということで、見るのは何か間違っているからだ、それは壁である、間違い部分を捨てればいいと。

そう思えて力が抜けた。こう書けばいいとスッとわかった。ことばの神様がおりてきた。ベッドから起きて3時15分、机に行ってMacに電源を入れた。5時半過ぎにだいたい仕上がった。ふらつきながら朝ヨガをしたが腹筋運動はパス。腹壁はいけません。朝食後、ヤワイところを直しながら仕上げた。ここまでやれればオッケー。午前8時46分、先方に送信した。負けなかった。

エゴは捨てろ。
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