絵本『たいせつなきみ』について書いた前回のブログの続きである。金ピカ印もダメ印のステッカーもいらなくなる生き方を、その絵本を教えてもらった人から教えてもらった。わたしもかくありたいと思ったので、ブログの読者にお裾分けしたい。
金ピカ印とは「自慢」である。おれはすごい、こんなことができる、あたしは綺麗だ、ピカピカだといった自慢をする人が貼ってもらえるキラキラしたステッカーである。実はそのキラキラ印の下には、自慢だけでなく、わたしはもっと認められたい、昇進するべきはあいつじゃなくておれだ、なんでわたしはもっと成功できないの、といった嫉妬や恨みがある。
ダメ印とは「不満」である。おれはどうしてだめなのだろう、なぜ病気になっちゃったのだろう、どうしてこんなにつらいんだろう、と不平や不満をこぼす人が貼られるステッカーである。そのダメ印の下には、コンプレックスや絶望がうずまいている。がんじがらめで動けなくなっている。
両方には共通点がある。それは自慢も不満もどちらも同じ方向を向いているー「自分に向かっている」ことだ。自分にベクトルが向くとつらくなる。もっと褒められなきゃ、どうしてだめなんだろうがつのると、自分への矢印が自分を突き刺して、身動きできなくなるのだ。
そんなときどうすればいいか?
第一に「感謝をすること」。暗い夜が終わり朝日が昇ったらそれに感謝する。小鳥のさえずりが聞こえてきたらそれに感謝する。空に虹がかかったらそれに感謝する。今どき高価な卵を食べられたら感謝する。小さなことでいいから、「自分の外の出来事」に感謝をするのだ。
第二に「誰かのために祈ること」。身近な人の幸運を祈る。あの人の移植した臓器は動いているだろうか。アブダビの旅行で無事だろうか。転職先で苦闘してたけどがんばれてるだろうか。ダイエットは成功しているだろうか。思いついた人、「自分以外の人のこと」を祈るのだ。
自分の中から自分の外へーこれはわたしが自分のジェンダーアイデンティティ(女性化)を自覚した時にも感じた自己変容でもある。試してみてください。
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