二つ、良くできた仕事があったので、記しておきます。
ひとつはドクターの肖像の来年1月号、ページのゲラを見てのご感想で「格別のお働きをしました云々」と当該医師(インタビュー対象者)とその秘書さんからお褒めのお言葉を頂戴しました。ありがとうございました。撮影良し、ページデザイン良し、編集良し、ことばも良し(^^)、まさに「ドクターの肖像チーム」の勝利でした。
もうひとつはソラリススペース今野さんが首謀した仕事で、ある会社(クライアント)がある国際的な賞に応募する支援をしました。世界中からの4500応募者を突破して、たった30のファイナリストに残りました。該当部門では3社の争い。相手はアジアと欧州の2つのベンチャー企業です。優れた紹介動画を作ったKさん、才媛Nさんと変態(わたし)をまとめた今野さんの「チーム•ソラリス」の勝利でした。
あまりないことなので、たまには自慢しました。
その結果もさることながら、チームでの勝利というのがわたしにはジンときました。なぜならずっと「チームの勝利」というものを味わったことがなかったから。わたしはずっと「ひとり」だった。学校でもひとり、サークルに入ろうと、会社に入ろうと、プロジェクトを組もうと、ひとりだった。チームで動けるひとが羨ましかった。
それがトランスジェンダーを自覚して、ありのままで!と見切ったときから、「チームに混ざる」ことが心でできてきた。「心で」というのがポイントです。
ふと思い出すのが映画『リリーのすべて』で、男性から女性のトランスジェンダーになった主人公のリリー•エルベが、それまでの孤独な絵描き稼業から、百貨店で女性に混じって働くようになり、女性客に香水を勧めるシーンを描いていた。香水を空中に散布して、香り舞う下を歩いて身につけるという。ほんとかなあ。
ともかく、それまでの自分とは違う仕事を違う立場でできることは、「真の自分を知ること」。自分を知るということは、チームで自分の位置や役割を知り、それに徹することができることに通じる。自分を知れば自然に振る舞いたいと思う。その結果、仕事が良くなる。
そんな循環が作れればいいと思っています。
ある理由があって着せてみたがスルリと抜けやがる…^^;;
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