1日1回はうれしいことがあるといい。昨日、日本ハムファイターズが勝ったのもうれしかったのですが、数日前のうれしかったことを書いておきます。
半年に一度のインタビュー記事があり、次はもうないのかなーと思っていたら4回目がありました。8月中旬の取材だという。諸般の事情で次はないかもしれないので意を決しました。この仕事の編集女史にはまだトランスジェンダーのことをカミングアウトしておらず、過去2度の取材でも男装でした。そこで「zoomで15分、打ち合わせいいですか?」と打電すると早速OKが。そこで久しぶりのごたいめーん。
当日はもうちょっと女性ぽいTシャツでした。
かくかくしかじかでこれが自分です、と女史に説明しました。仕事では男装していきますからと言うと…
「女性の姿、いいんじゃないですか」
え!いいんですか?いいですよ。ただ病院での取材ですから、チャラチャラした飾りNG、派手なマニキュアNG、香水NGです、あとブラウスとか着て下さればと言う。あたし、男臭くないようにして行きます!(笑)Tシャツでは行きません!と答えました。
認めてくれてうれしかった。しかもその女史の一存、その場での決定がうれしかった。後日、連絡のおりに感謝を伝えると、うれしい一文も。
先日zoomでお会いした時、全く違和感なく、不思議に思わなかったので、それだけ馴染んでいらっしゃったということかなと思います。
ありのままの自分で生きたいと誰もがいう。社会のルールや慣習にとらわれることなく生きたいと。実はその一典型がトランスジェンダーである。自分らしい自分で生きる。だからこそトランスした人は生き生きとしている。
だが同時に、この社会のフィルターを通して見れば、トランスジェンダーは不自然さも背負っている。ストレートとの間には緊張があり、トランスはその緊張の際(キワ)にいる。それは女装をしているあいだずっと変わらないとも思う。だからこそシーンに溶け込めるまで女性化を突き詰めたい。
しかし、自然体という言葉は、トランスをすると、緊張や多様という深みを持つようになるものですね。
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