土星回帰

星の教えによれば、ひとは29.5年ごとに生まれ変わる。

土星が太陽のまわりを一周するのに29.5年かかる。これを「土星回帰」といい、西洋占星術では「そのひとが生まれた場所に戻ってくる」と考える。ひとは28歳くらいから迷いだし、30歳になる頃に人生の次の段階に入る。土星回帰はひとの成熟と関係がある。

ある28歳のひとは、事あるごとにいらついていた。仕事がうまくいかないと不満をぶつけた。相手が悪い、担当を変えてほしいと訴えた。悩みを吐露する相手を探した。梯子の段がなくなったように滑り落ちていく自分がいた。途方に暮れたそのひとは、アメリカ人であったのでキリスト教に頼った。であったのが聖書の一文。

The LORD is my shepherd, I shall not want.
「主は私の羊飼い。乏しくありません」

これはどういう意味か?前半は「神様は羊飼であり、ひとびとを導いている」でよい。問題は後半のI shall not wantで、「乏しくない」とは「神を求めない」とも読める。そう読んでいいのか?ある聖書を論じた本には、こう読めとあった。

The Lord is my shepherd, I lack nothing.
「主は私の羊飼い。私は満たされている」

Lackは「欠く」、nothingは否定語であり二重否定であり、つまり肯定文になる。それは強い意志を表す。神様は私たちに全てのものを与えていて、他に欲しいものはない。不平不満たらたらの「こうでないとならない」「自分が正しい」とする生き方は、神から遠い。ただひとつ必要なものは神様だけである。その生き方をしよう、という意味になるという。

自分は神によって満たされている存在だと思えれば、「自分中心の軸」から逃れて、「神の軸」に移ることができる。神の軸とは、誰もが神によって生かされている存在である、という見方である。だれもが羊であり、だれもが生かされてると気づいたとき、求めて汲々とする生き方から離れていくことができる。自分も人も認めることができる。

これをようやく到達できたひとつの悟りとしよう。大切なことは、そう思えた瞬間だけではない。そう思えたことを繰り返すことだ。繰り返すことで強くなれる。繰り返し力の発生源こそ、二重否定である。できないことはない!やったろう!という思いだけが、悟りを思想や姿勢にできる。

28歳のそのひとは目覚め、二重否定で力を得た。その後は自分の亡霊を追い払うことができた。そのひとが読んだ聖書を論じた本が『The Ragamuffin Gospel』、好著らしいので読んでみたい。自分はキリスト者でもなく、宗教めいてもいないが、29.5歳の次の土星回帰は60歳、その歳の自分に何が起きているのか考えるために。

コロナワクチン初回を打ってきました。大したことはないです。

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