才能の始まりはプレイボタン

才能はどこからやってくるのだろう。誰にもあるものが見出され、引き出されるところからだ。

1曲聴いて恋に陥ちたミュージシャンがBrandi Carlie(ブランディカーライル)。ライブパフォーマンスがすばらしく、曲は複雑だがストレートに刺さる。歌は上手いし表情がいい。アメリカ的な明るさと背景にある暗さ。ビアンということもあるかも。生き方が音楽に投影されている。

ライブ動画を視聴し、CDを買いだした先日、才能の秘密を知りたいと思っていると、自叙伝の発売を知った。「Broken Horses」である。もう1週間発売を早く知っていればサイン入り本が買えたのに。アメリカからの発送費の高さにめげずに迷わずポチ。サインは来日した時にもらいに行く。

Amazonの超絶スピード発送で2日前に到着、11話読む。4歳で髄膜炎にかかって生還したとき、彼女はすべてを「見下ろす目」を持った。それは才能開花の導火線。2つ目のエピソードはその才能が見出され、引き出される微笑ましいもの。

5歳の頃買ってもらったテディルクスピンという熊の人形は、歌うことができた。カセットプレイヤーを背負っていた。テープは片面ずつの演奏なので、ママがパチンとプレイボタンを押す。ブランディは子供の歌やセサミストリートの歌を聴く。ママは何度も何度もリワインドを押してはプレイさせた。娘は何度も何度も飽きもせず聴いた。

そのうち自分でやりだした。熊を壁の向こうに置いてプレイボタンを押して、そしてベッドにもどって聴く。壁の向こうからの歌声を飽きもせず聴いた。

ところがある時、ボタンを押してベッドに戻っても音楽が始まらないのだ。どうして?としばらく待っていると、大人の歌が始まった。天使のような歌声のハーモニー。どうやらカントリーソングだった。終わって恐る恐る熊を見に行くと、ちゃんと座っていた。リワインドしてまた聴いた。その曲が好きになった。

歌の好きな娘のために両親がテープを入れ替えるいたずらしたのだろう。そのいたずらは娘にハマった。親が子の好きなことをちゃんと見ていた。子は素直に受け止めた。才能とはそれだけのことかも。教育とかうるさいことではなく。ブランディの才能をリワインドしながらぼくがハマっている


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中