アフターだかアンダーだかウィズだか、まだ判然としないが、コロナ時代になって「ニューノーマル(新常識)」がやってきたと言われる。テレワークやオンライン、ディスタンスがキーワードとなって、働き方も家庭も学習も食事も恋愛も変わるという。ぼくは喉元過ぎれば熱さを忘れるのたぐいで、そうそう変わらないと思うのだが、マーケットの変化にはついていかないと取り残されるので…
「ことばのオンライン」というものを考えた。医師インタビューをオンラインで実施してテキストにする、というものだ。
はじめる理由は二つある。あしかけ7年16期目を迎えている「ベトナム人留学生就活支援講座」の講義にもコロナが直撃して、集合講義ができなくなった。そこでzoomをつかったオンライン講義にシフトしている。だんだん慣れてコツもわかってきた。まだ共同ホストの身分で講師をやらせてもらっているが、インタビューではホストとなって、病院の先生や大学の先生に向けてお話を伺おうというわけだ。医師人生をぎゅっとするテキストを書かせていただきたい。オンラインの良さで気軽に始められるし、録音録画もクラウドにできるのは便利だ。

もうひとつの理由は、執筆媒体もこれからはWebになるしかないからだ。webマガジンであったり、オンラインを生かしたwebサイトであったり、スタイルはさまざまだろう。それが出版のニューノーマルになっていくだろう。ぼくはweb媒体よりも印刷媒体の方が圧倒的に品質がいいので、後者を望みたいところだが、時代の趨勢にはさからえない。くわえてwebでも高品質なサービスを出せればいいという思いもある。
自分の仕事もニューノーマルでとらえることにした。電子でも印刷でも手書きでもなんでも来いだ。トシもトシだからどんどん過去を捨てて新しくなってやろう。そうそう、古い本の翻訳仕事でお金は儲からんと、友人の編集者に一刀両断されたが、それも次のように思い直した。「ガラパゴス化した日本を再び国際化させる社会貢献にしよう」、役に立つものができたら、タダで配ってもいいじゃないかと。
お客さんはそうそう来ないだろうが(笑)変人のライターに書かせてみようという方はご一報ください。
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