日本の都市部のコロナウイルス感染も一服、欧米では5月中旬から経済を再開、スウェーデンあたりでは集団感染による免疫獲得という話もある。明るい日差しである。ゆるめるのはまだ早いが、そろそろアフターコロナのことも考えてみたい。
さきほど二人の娘にメッセージを送った。SEをする上の娘には「テレワークたいへんだね、不動産は下げたところを買うべし」といれた。貯金があるようで、昨年マンションを買うか…と言っていたので「絶対に価格は下がるから延期せよ」とやめさせた。だがコロナ不況まで予想できなかった。下の娘(子持ち)には「黒電話は死去しただろうから国境警備をよろしく」と伝えた。夫は自衛隊勤務である。幼稚園に行けずに庭で戦争ごっこをしているという。
そんな打電をしたとき、ふと、アフターコロナは厳しくなるぞと思った。
この需要も供給も停止させた経済を、どこから再興するか?今はまず困窮者への支援であるが、大きな視点で見れば、消費よりも生産投資、サービス業投資である。モノを動かせ、そのためにはヒトを動かせ。五輪でもなく内需振興でもなく、観光であれビジネスであれ、とにかくヒトとモノを国境をまたがせないと元にはもどらない。
だがコロナウイルスは「鎖国主義」を根付かせてしまった。ヒトモノカネの往来はすぐにはにぎやかにならない。「グローバリゼーションの衰退」だ。だが世界の食品もアパレルもiPhoneも自動車もすべてグローバルだ。どうなるのだろうか?
さらにそこに「戦争リスク」が浮上している。どうやら北朝鮮の指導者に異変がある。金正恩はすでに死んでいるかもしれない。政争が起きるとすれば今年だ。それと関係がありそうなのが中国の覇権主義で、南シナ海に領海を広げている。
国と国のつながりが細くなり、いがみあうとき、次に何が起こるか?自国の防衛である。国民や経済の統制強化である。マスクひとつ満足に供給できない政府に業を煮やして、「マスク共産主義」ともいうべき機運が起きているが、産業の国営化をせよ!という声は高まるだろう。自由主義の衰退は人びとの分断を強める。貧富での分断だけでなく、主義や思想の分断である。これが怖い。
…と、お風呂に入りながら考えた。マアぼくは長くは生きないからね。10万円の給付金を申請した。我が市は特別に早い。今日衆議院を通過した持続化給付金も明後日には申請する。なにしろ夏までは生き延びるが、その先はキツイと覚悟している。
そこで遺言と思ってひとつ助言を聞いてくれ。
今だれもが表情を隠して歩いているでしょう。ものすごく異様である。コミカルでさえある。ぼくはそれを見て笑ってしまう。マスクをしてあいさつもしない世の中になるとは思わなかった。暗いよ。そこで、アフターコロナを暗い時代にしない処方せんを伝授しよう。
それはマスクの下で笑みを浮かべることだ。
笑みをつくることで気が楽になる。肩の力が抜ける。笑みはひとにうつる。笑みはウイルスよりも速く、強く、健やかに感染する。笑みは苦しいときにがんばる勇気を与えてくれる。笑みは争いを鎮めてくれる。笑みは握手や抱擁に人びとを近づける。
マスクを取り去ったとき、みんなで笑みを見せ合えるように、今からマスクの下で笑みを浮かべてください。

キャベツが高い、ネギも高い、物価はどうなるのかな…
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