赤いものに直面して

もともと自宅引きこもりフリーランスだから、にわかテレワークの会社員たちよりも自宅作業は強い。起床は6時、朝ごはんは味噌汁と卵かけご飯、午前中は集中力のいる原稿仕事、午後は勉強や買い物、通院、夕刻から夜の間に、仕事と料理と猫との遊びを入れる。取材や講義や図書館がないかぎりその繰り返し。

ところが取材は延期、図書館は閉館、講義はZoomとなると、コロナうつにもなる。ふと思い立って先週金曜日、献血ルームに行った。

今どきはちゃんと入口で体温計測。35度8分、低いですね…。ひさびさで献血手帳は見つからなかったが、受付すると22年も前の献血履歴がデータベースでわかった。健康状態や服薬履歴のチェック、血圧を測定し、ふたたび体温計測をすると今度は36度ジャスト。その日は強風で寒かったせいだね。献血前に温かいもの飲んでくださいねーと、無料の自販機でココアやスープを飲む。スポーツドリンクもくれた。受付は41番、400ml献血である。事前の血液検査と医師の問診を終えると、献血である。

リクライニングシートに腰かけると、テレビはあるわ、毛布はかけてくれるわ、手をにぎってくれるわ(体温が低いですね…と言われた)、温かい液体の入ったものを握らせてくれるわ、実に親切ていねいである。なぜ献血を?と看護師さんに聞かれて、答えた。

外出自粛で血液不足ときいて、こんなことくらいしかできないので…

どうやら献血者は全国的に増えているようだ。心強いね。400mlを抜くとくらっときたが、カフェオレをのんでじっとしていたら治まった。アプリで血液検査の結果ももらえた。献血には間隔をあけねばならない(400mlは12週)。次は7月だ、これはクセになりますね。

そして昨夜は、ふと思い立ちマスクをつくり出した。クローバーのサイトにある型紙、ダブルガーゼで作る仕様を和紙を使ってみた。

和紙はこしが強いので縫えるのだ。かつて「和紙のがま口」のクリエイターであったので、手縫いは慣れたものだ。手持ちの厚めの和紙を探したら赤い色があった。型紙通り切ってチクチク。縫うのはたやすいが、問題は「中表のひっくりかえし」である。こんにゃく糊で強化した和紙はこわい(硬い)ので、返しがむつかしい。

なんとか返してほらできあがり。気分はもう赤軍派(笑)。これをつけて官邸でデモしますかね〜つかまるかな。もしも作るならダブルガーゼをおすすめします。和紙選びから手縫いまで手間がかかるので。

さて血液といいマスクといい、なぜ赤なのか?もちろん「経済の赤字」に直面しているからだ。

目下の活動自粛、経済縮小が続けばたくさんの血が流れる。フリーランスには今回100万円を限度に「持続化給付金」が出るが、それでもたせて3-4ヶ月。コロナウイルス以上の死者が出るだろう。ぼくも赤いものに直面している。だから夏までにやりたいこと、やるべきことを、やり尽くしておこうと心に決めた。

肝はすわったので、さて申請のために、昨年と今年の月次売上をまとめますか。

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