コロナ騒動で新しい体験をしている。Web講義だ。これがなかなかなれなくてね…^^;

MP研主宰の「ベトナム人留学生就活支援勉強会」、第16期生を集めて行っている。全11回の1回目こそ対面講義だったが、そこにコロナウイルス感染症対策の緊急事態発令が重なった。集会室での講義の代わりに「Web講義」になった。例のZoomというアプリである。
生徒によってはスマフォしかない。加えてZoomは機能はいろいろあるがキホンはネット会議用で講義向きとは必ずしも言えない。講義とは情報を伝えるだけではなく、場の空気を変えることで感動をつくるものだ。学校の授業とは本来そういうもの。それを遠隔で実施なんて…と困惑した。
案の定、Web講義1度目(MP研の千代田区のオフィスから)は手応えがさっぱりなかった。操作も不確かで、ぼくの喋りはボロボロで、一方通行感が否めない。こりゃあいかん…しかも都内に出るなという国の方針が重なり、次は自宅からの講義だ。そこでLogicoolのWebカメラを買った。これもたいへんで、マスク、トイペの次はWebカメラ。どこも売り切れでした…なんとか入手できた。
満を侍して2度目のWeb講義は、前回より慣れた。手応えは増えた。ただ共有ファイルのクリックを間違えて、講義中に講師が退出したのは愚かだった。少し焦ったがもどれた(笑)
そのあと、ツィッターでこんなニュースを読んだ。SFC 慶應 湘南藤沢キャンパス、環境情報学部の脇田玲学部長のメッセージだ。
《新入生・在学生のみなさんへのメッセージ
環境情報学部長 脇田 玲
家にいろ。
自分と大切な人の命を守れ。
SFCの教員はオンラインで最高の授業をする。
以上。》
げっ、最高の授業だと…(^^;)ちくしょうと思った。脇田氏のようなロックな授業をしてやろう。気合いを入れて講義資料はよくした。遠隔している分、わかりやすい構成に気をつけ、質疑応答を多めにし、つっこみのあるメッセージにいれる。次週の講義はもっとよくなりそうだ。
2つ提案を思いついた。
ひとつは、Zoomのギャラリービューをもっと臨場感あふれるものにする。Zoomでは参加者の画像がずらずらと四角形で並ぶが、それはつまらない。「発表会ビュー」がつくれないか。たとえば参加者は聴衆のようにぐるりと囲んで並ぶ。講師は手前で語りかけるポジションになる。当てるときは講師から矢印が飛んで、生徒を指せる。発表者は起立して答える。寝ている生徒にはチョークを投げられる。そんなビューを作ってほしい。
もうひとつは「街角ウェブスタジオ」である。家から会議や講義をしてもいいけれど、子どももいたり猫もいたり、邪魔がはいることもある。そこで街角にパソコンとwebカメラのブースを作って、どこでもZoomができるようにする。歌やギターを弾いての音楽放送スタジオにも使えるとよい。マルチ画面でいろんなこともできそうだ。1時間いくらのレンタルWebスタジオである。
さて、今年の流行語大賞になりそうな「三密」だが、人と人が離されてあらためて思う。つながるというのはどういうことなのだろうか、と。
物理的に集いを禁じられて、あの人何考えているのかしら?と疑心暗鬼になる。ネット上での政府や自治体への非難合戦がある。意見の食い違いもいっぱいだ。誤情報に翻弄され、ウソも飛び交っている。
こういうとき、どうしたら人とつながれるのか。どうしたら心を通わすことができるのか。バーチャルな環境での心の通いあいはいかにあるべきか。ひょっとしたら意外に電話がいいのかとか、手紙がいいのかとか、愛する人とはテレパシーやろう、とかいろいろ考えてしまう。
ウイルスで伝播するのは感染症だけではない。心のありかたもある。今もっとも大切なのは、助けあいや平等意識であり、差別や自己中心がない行動である。ウイルスの収束のためにできる最高のことは、互助精神のスピリッツをもつことだと思う。
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