子供たちよ、大人たちよ、ヒマな休学&自宅待機中に図書館へ行こう!

【2/28修正済み】
なんとまあ3月2日から全国の小中高が休校だそうですね。支持率急落の安倍政権の起死回生の一手にも見えますが、それはともかく長い春休み、子どもたちはどこに行けばいいのだろうか?

僕は図書館をお勧めする。

図書館に行けばいろんな本、すなわち知識がある。スペイン風邪のことも、北里柴三郎のことも、アメリカCDCの歴史も、なんでも知ることができる。図書館なら手指消毒もしやすいし、本の殺菌装置もある。1日いても大丈夫だ。僕の住む市の図書館は大したことないが、隣市の図書館はでっかくて、いろんな設備もあるし、隣にはショッピングセンターもあってとにかく素晴らしい。みんな図書館に行こう!

と思ったのは、ちょうどこんな本を読んでいたからだ。

フィンランドの図書館はすごい。図書館が単なる図書館じゃない。人が集まり、読み、調べ、書き、作り、奏で、歌い、悩みを打ち明け、ご飯を食べ、豊かになる場所なのだ。本書「フィンランド公共図書館 躍進の秘密」で紹介されるヘルシンキ市の「オーディ図書館」がすごい。

2018年にオープンしたばかりの“図書館”の1階は、エントランスホールと多目的スペースで、市民なら誰でも展示会を開いたり、踊りや音楽コンサートを発表することができる。試写室を大きくしたような映画館もあれば、レストランもある。

2階には録音やミニコンサートができる音楽スタジオ、工作機械が揃っているワークステーションでは物づくりができる。VRや高精度モニターのあるオーディオビジュアルルームもある。

図書はどこにある?それは3階。「ブック•ヘブン」と名付けられたゆったりとした図書ルームの天井は雲をイメージして高く、くねるような造形だ。仕事をするだけでなく、打ち合わせをしている人もいる。常にイベントが開催されており、朗読会、作家との対話、文学賞受賞者の授賞式とスピーチ、劇までやる。

フィンランドの図書館のおもしろいのは、ハコだけではない。たとえば貸し出しされるごとにその著者にお金が入る仕組みもある。1回30円ほどらしいが、それは素晴らしい。分館で貸し出した本はそのまま分館保存とするのもおもしろい。本に「決まった保存場所」を与えず、予約が入ったらそっちに動かすというのだ。また別の図書館では、薬物依存症やアル中の若者を対象にしたカウンセリングルームを持ち、LGBT専門書を集め、IT系の職業支援や法律相談をする図書館もある。

つまり図書館が読書だけでなく、市民生活の中心になっている。この発想は日本の図書館には乏しい。民営化してカフェを併設するだけであれこれと意見が飛び交う国ですもんね。僕の家の近所にも「市民センター」があって多目的スペースはあるけれど、個別にイベントや教室をやっているだけ。図書室はまったく別に存在している。司書も貸し出しだけやっている。それだけじゃつまらんだろうに…

日本でも図書館を市民の生活拠点にしたらどうでしょうか。

目下の関心事である防疫、検疫、感染、発病、回復などの情報教育や情報発信、啓蒙をし、保健所機能を合体させることもできる。機能していない児相の代わりに、DVで家に帰りたくない子の相談相手を置くこともできる。図書館で英語や中国語、ベトナム語を教えてもいい。市政機能を図書館に集中させれば、設置コストも運営コストも下げられる。僕はイベント企画もしたことがあるし、本は詳しいので、フィンランドの図書館のような施設でなら働きたい。

子供たちよ、ヒマな休学中に図書館へ行こう!

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