ある人にロードバイクのママチャリ化の話をしたら、「おもしろい、情報欲しい人いるんじゃない」と言われて、前に紹介記事は書いたけれどもっと詳しく書いてみた。
そもそもアパートの廊下で埃をかむったロードバイクに乗ってやろうと思ったのが始まりだ。僕のは安物のクロモリではあるが(車重10kg弱)、とはいえ「長距離ロードを走る」用途なので、スタンドもなければカゴもない。つまりその2つがあれば日常用途で乗れるのだ。
まずはスタンドである。
ポイントは「どこにつけるか」。後付けスタンドの多くがフレームに直付けの商品だが、フレームの断面は丸く、しっかりつけてもゆらゆらしてしまう不安があって買う気がおきなかった。まあしっかりつくものもいっぱいあると思いますが。次の画像はネットから拾ったものです。
そんなとき見つけたのが『センタースタンド BV-KA76 』である。
このスタンドの良さは設置箇所にある。後輪タイヤとペダルの軸の間のフレームという「穴場」である。「穴」があるフレームなら直付け、なければ金具で挟む。なにしろ自転車の真ん中、一番ぐらぐらしにくいだろうと判断できた。
ペダルを回して、スタンドを下ろしたり上げたり、設置場所と角度を決めた。これがけっこう決まらない。2度失敗して3度めに決まった。レンチで思い切り締める。ぐらついたらいかん。
図書館やスーパーの駐輪場においてもぐらぐらせずに、ちゃんと乗り手を待っていてくれた。アマゾンで999円はお買い得、絶対お勧めできる。
次は「カゴ」である。かっこよくつけている画像を見た。次の画像はネットから拝借です。
前につけるか後ろにつけるか。後ろにつけると乗降時に「燃えよドラゴン」なみに足をいちいち上げないとならない。だから前にしよう。だが僕のバイクは前にドロップハンドルを改造したブルバー型である。けっこう狭い。まあドロップにせよ、ブルにせよ、ハンドルの幅に収まるカゴでないとならない。高いバイクならケーブルが露出していないのでつけやすそうだ。次の画像もかっちょいい(次の画像もネットから拝借)。
僕のはそうはうまくつきそうもない。世の中には小さなカゴは少ないし、存外価格も高い。いろいろ探して、幅が狭くて浅いものをヨドバシで見つけた。「ATB-W ATBワイヤーバスケット」(1230円)である。
困ったのはケーブルもさることながら、レバーがカゴに干渉することだ。カタログ上の寸法を見てもつけられるかわからず、「賭け」だった。たぶんなんとかなるだろう、という見込みで買った。カゴと前輪シャフトからの固定の金具は選択はかんたんだった。前輪の幅(約120mm)とステーの長さ(400mm)を700cに合わせればOK。カゴ足「STK-S12 400 ストレートカゴ足」(860円)である。
前輪軸から金具を介して下支えをするのは容易だ。問題はハンドル部とカゴをいかにつなぐかである。見つけたのが「ロング金具アジャスター付 1INCH BK-YI-004」である(900円)。カタログ上では「長さ:110~140mm調整可能」とある。140ミリあればなんとかなるのではないかとこれもエイヤ!で注文してみた。
ネットショッピングで部品はそろった。ところがどっこいおかめさん、ブレーキレバーとカゴが干渉してしまう。あれこれ考えて「カゴを前後逆」にした。これならなんとかなりそうだ、とあたりをつけてハンドルを外して、ステー(ロング金具)をはめようしたら…
ゲゲ!入らない!
なぜかというと、ステーの丸い抜き部分に「突起」があるのだ。たぶん金具の向きを定める目的だろう。だが僕の自転車のハンドルのステーには、その突起を受け止める窪みがない。どうすっか…仕方なく、その突起(高さ2ミリ、幅2ミリ)を「金属ヤスリで削る」ことにした。長い時間かけて、金属突起を平定した。ほとほと疲れました。
さらに、カゴを前後でつける場合、カゴに加工された穴や金具が使えないことが判明した。ということは留める工夫がいる。近所のD2に行って、2枚のネジ穴の開いた金属板を購入した。1枚130円ほど。調整しながら位置決め。ナット類はカゴに付属したものでOK、金属板とカゴとステー類をぐいっと締めていった。
できあがり!ちょっと奇異なデザインですが(笑)、世の中のいろんな部材を自分で組み合わせてできた。日本は部品の宝庫ですね。部品代合計4200円くらい。ロードバイクを持て余している諸君、僕に習ってママチャリ化してみませんか。
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