アセアン留学生就活講座、改善備忘録

アセアン留学生就活講義、2018年上半期を終えて、講師のひとり反省会である。

来週の個人発表(10年後の自分を語ろう)は残しているが、昨日で今期の講義は終了した。今回は2クラスだったので、体力的にはくたびれた。だが休む前に反省点をまとめて、次回もっといい講義にしよう。

10回の講義予定は次の通りであった。

1、討議のレッスン:意見をどうまとめるか
2、経営って何?会社って何?:どういう会社に入るべきか
3、わたしって誰?:会社の仕事と天職
4、プレゼンを書くレッスン:話す前に何を話すか書こう
5、プレゼンを話すレッスン:伝わる話し方を学ぼう
6、キーワードで知る日本文化:気になった日本語を語ろう
7、数字をつかむ:いろんな数字に強くなろう
8、アイデアの作り方:アイデアは一番大切です
9、フォーのレストランを創業しよう!
10、プレゼン:10年後の自分を語ろう

1の討議のレッスンはトゥールミンモデルというのを使っている。主張ー根拠ー論拠ー反証モデルだが、どうも論拠(理由)、根拠(事実)の区別や内容がイマイチ納得されない。「主張ー問題点ー解決策」モデルくらいに簡素化しようと思う。グループ運営や意見のまとめ方をもう少し丁寧に教えたい。演習の「日本で何年働くべきか」(グループ討議&発表)はそのままでいく。

今回、2と3を入れ替えて「わたしって誰?」を2に、「経営って何?」をその後にした。その理由は、学生は会社に興味がない(笑)そりゃそうだよね。履歴書トレーニングや自分の強み弱み、志望動機などを書くことを強化したい。

「わたしって誰?」の講義内容は大きく変える必要はない。演習は「相手の成功を語る」(2人1組)の個人スピーチである。一方3の「経営って何?」では、今回は優れた会社紹介中心だったが、つまらなかったみたいなので、原点に返って会社リサーチや評価方法を教えたい。演習は「志望動機のつくりかた」で個人スピーチ。天性や好きなことと志望動機、会社を結びつけてみたい。

4と5でプレゼンの仕方を教えてきた。どうも「プレゼンを書く」で誤解されがちである。学生は「語るべき一行」が書けず、何行も何行も書く。それをだらだら棒読みする。おいおい!主張は一行で、あとは単語のメモだ、といくら酸っぱく言ってもだめだ。だからプログラムを変える。「感情に訴えるスピーチ」と「ロジカルに主張するプレゼン」の2つにしたい。前者の演習は「親を語る」で、これはテッパンである。後者の演習は「自分の専門やゼミでのテーマ」を考えている。どちらも個人発表である。

6の「キーワードで知る日本文化」は講義内容も演習もいい。演習は「気になる日本語」の個人スピーチである。

7の「数字をつかむ」も講義内容もよくなってきた。今回演習の3択テーマのうち2テーマを変えたが、人気薄だった(^^;)少し頭をひねってみたい。グループ討議&発表。

8の「アイデアの作り方」では、今回の事例ではカップヌードル開発物語を説明したが、イマイチおもしろそうじゃなかった(^^;)アイデア演習も毎年苦しんでいるが、今年は留学生に親しい選択肢を与えて、「問題点ー課題ーアイデア」を出させた。それでもむつかしかったみたい。ちゃんとできたグループは少なかった。

そこで次回は選択肢を「外国人が日本で困ること」だけにして、たとえばゴミ出しがわかりにく、電車のアナウンスが聞き取りにくい、商品ラベルの原材料が専門の日本語だけ…などと具体的な問題点をあげて、その解決策を出させてみたい。グループ討議&発表。

9の「フォーレストランをつくろう」は今回は日程が足りず割愛だが、マーケティングを教えている。次回はさまざまな飲食業態を中心に紹介して、演習では業態を選んで、ユニークなフォーレストランを発想させたい。グループ討議&発表。

10は10年後の自分は何をしていて、どんな目標をもって、どう達成しているかを語る。それに対してみんなで一言アドバイスをする。個人スピーチ。

演習をチェックすると、個人スピーチ=5、グループ討議&発表=5となり、バランスはとれたが、後半にグループ発表が多過ぎる。個人スピーチにするか順序を変えるか、検討したい。

以上が「改善備忘録」である。改善には終わりがない。必ず何か改善がある。変えるために心も体も柔軟にしたい。硬いところはオトコ一本でよか(^^)。生徒の皆さん、どうもありがとうございました。

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