たまねぎ4個100円で買ってきてシメシメと思っていたら、最近カレー作ってないなと思い当たりました。というのもネットのニュース「売れ行き好調・レトルトカレーが「ルー」を逆転したワケ」を読んだからです。ルーは売れずレトルトばかり売れるそうです。
確かにレトルトカレーは最近美味いし、定番品のボンカレーは僕の中では高得点です。特売で100円なのでありがたいし、量が食べれない一人暮らしにはもってこい。
ところが一人暮らしなのに僕のカレーは、料理の達人cherryさんから教わったルーレシピです。ちょっと凝った作り方をして、ホテルカレーのようにまろやかでスパイシーなのです。一人暮らしで、猫は食べないので、作れば3日連続カレー(笑)さらに2食分くらい冷凍しておく。風味は落ちるのでカレーうどんで食べますね。
ニュースのコメントを読んでいたら「余ったらカレーオムレツにする」というのもありました。なるほど…。さらに「うちのカレーは世界一美味しい」「母のカレー思い出した」とか、レトルトもウマイとか色々コメントがあって楽しかったのですが、ひとつじん、ときたコメントがありました。
うちの父のカレーはすごい美味しいです。同じように同じ材料で私や母が作っても何故か父の作ったカレーは輝きがあって味も絶品!「今日のもうまいぞー!」といつも何度も言いながら作るから父の気が入ってるのかもしれない…(笑)
それで思い出したことがあります。
別居する前に(僕はバツイチです)、僕は「おとーさんのカレー」を息子や娘、ついでに元妻に振る舞いました。玉ねぎを2時間も3時間も炒めて、ルーも炒める。香りが出るまで炒める。それから水投入。これがコツです。カレーは父の僕の方が特性レシピなんで断然美味いと思っているわけです。
3時間半後、ようやくできたぜ。
当時はすでに家庭内は離散状態なので、カレーを振る舞って、みんなで一斉に食卓で食べるというシーンはありません。「作っておくから勝手に食べて」でした。時間差で聞こえてきたのが次女のつぶやきです。
「お母さんのカレー」の方が好きかな…。
「ちぇっ」と思った。でも気落ちするよりも、気づいたことがありました。
家庭料理の味は、素材や調理だけでできるのではなく、家庭という調味料があるんだな、家族が作る空気成分が含まれているんだなと思いました。別居、離婚予定で、家庭内は実にスパイシーであったわけで(笑)、その酸っぱさも煮込まれていたのかもしれません。
離婚当時、子供達はみんな立派に成人していたので、お涙ちょうだいじゃありませんが、彼らにいつかまたカレーを振る舞うことはあるのだろうか?と思った次第です。
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