mac miniをメルカリで買って。

6年ぶりにMacを「新調」した。

きっかけはMacの無線キーボードの調子がおかしくなったことだ。「^」も「¥」も打てなくなり、そのうち「y」を打つと「yr」と出てくる。部分故障(水濡れ等)ではなく全体がアウト。定価はけっこう高く消耗品なので、中古を買うことにしている。今回はメルカリで探した。リーズナブルで正直そうな売り手(女性)から買ってひと段落…と思えば、本体のMacBookが不調になった。かねて低速飛行が続いていて、これも潮時…と観念してmac miniを買うことにした。mac miniのチョイスは「それで十分」というのと、ディスプレイ、キーボード、本体をすべて別々にしたいから。

貧乏なのでまずAppleの整備品を狙う。だいたい定価から15%引きで(1年保証はあるが)、しかもストレージが256GBのSSDが最高とある。ややマニアックな話になるが、現行mac miniはメモリーの継ぎ足しが購入時のみだが、僕のような使い方なら8GBで十分で、結局速さはCPUのクロック数次第、そしてもうひとつはストレージである。

mac miniのユーザーの方々の体験をネットで読むと、現行mac miniはHDDは処理速度が遅く「絶対にSSDにすべし」というのだ。確かにPC全体のスループットを考えれば、途中のメモリーを足すよりも、初動のディスクを速めた方が理にかなっている。

だが標準の128GBのSSDでは容量不足、倍の256GBにすると新品の定価は9万を超える(消費税込みで98,065円)。どうするかなあ…と思ってメルカリを睨んでいたら「SSDを換装します」という人を見つけた。過去販売歴をじっくり読むとPCに詳しいことがわかった。その人に「もっと大きなSSDにできます?」と聞いたら、25000円プラスで480GBの新品かつ一流ブランドのSSDを搭載してもらえた。本体(中古だがかなり綺麗)44,999円、合計69,999円で購入。送ってもらったあと、淀みなく迅速に動いているのでひと安心である。(念のため、自分で換装するなんて滅相もないことです)

さてメルカリはご存知の通り「個人対個人」のブツブツ販売の場である。僕は1000円かそこらの本の売買はしたことがあったが、今回PCを買って気付かされたことがある。

消費税がないのだ。

69,999円だと8%で6600円の消費税がかかる。でっかい。だが個人対個人なので消費税がかからない。加えてAppleでは256GBがマックスなのに、480GBへ換装である(2万5000円には技術料が6000円ほど含まれている)。

これは昔ながらの技での助け合いのようである。

そのプラットフォームを実現したのはメルカリである。当社は山田新太郎さんが2013年に創業したベンチャー企業である。彼は楽天経由で独立し、事業を成功させて、会社を売却したお金で世界中を貧乏旅行した。2012年のことである。途上国の悪いネット環境の中で気づいたことがあった。

「個人対個人のつながりがおもしろい」。

文明の成り立ちは、個人対個人の関わり合いでできてきた。すなわちブツブツ交換であり、サービス交換である。それを分断したのが19世紀からの工業化社会である。自動化かつ効率化、能率重視でコスト最優先という社会が地球をおおって、交換経済が縮小し、個人の技が廃れていった。インターネットで「個人のつながり回復」をさせようというのがメルカリの設立ミッションである。

山田さんは既にメルカリの会長に退いて、いずれ退任して別のことをしそうだ。地球サイズのブツブツ交換について、いつかインタビューをしたいものだ。地球を閉塞させるグローバル大企業の蜘蛛の巣と、増税政権のワナからいかに逃れるかを考えてみたい。

こういうことをされてきから、MacBookは寿命を縮めたのだろう…^^;

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