勝負は太った女が歌うまでわからない。

先週はサッカー日本代表は監督解任劇があった。あの激情型監督では全敗が見えていたが、これで1つ2つ勝てるかもしれない。日本人選手の良さを潰す戦術ではなく生かす戦術、早いパスワークや切れ味鋭いドリブルの方がよほど性に合っている。個人的にはガタイが小さいが素早い中島翔哉選手と伊藤達哉選手に期待している。ともあれこれで勝負はわからなくなってきた。

英語にはおもしろい表現があるが、この「勝負は最後までわからない」という意味のフレーズもおもしろい。

It ain’t over till the fat lady sings.

文字通り訳せば「太った女が歌うまでは終わらない」。なぜそんな表現があるのかといえば、ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」に関係があるという。

1876年8月13日、第1回バイロイト音楽祭が全曲世界初演のワーグナーのオペラは、四夜連続、15時間半にわたって続く歌劇だった。ドイツの王族は熱心だったんですね…^^; 歌劇の最後に「神々の黄昏」を歌ったのがAmalie Maternaさんで、彼女が「太った女」だったことをもじって、「勝負は太った女が歌うまでわからない」ということわざになったそうだ。

日本ではどうかといえば「勝負は下駄を履くまでわからない」という。

将棋の勝負から出てきた言葉で「負けた」と思って帰ろうとして下駄を履こうとした瞬間、「そうか、あの手があったか!」と思いついて、「待った!」と将棋盤に帰って差し直して勝つという意味である。英語が歌劇で、日本語が将棋であるのは、それぞれ文化を表していておもしろい。

では人生での勝負はどうなのだろうか。

優秀な大学に入れば勝負はついたはずだったが、セクハラな素性がバレて政府次官から辞任する人いる。何十億も稼いだ女優は成功者だが、その息子が何度も逮捕されるのでは母としては勝負がついてしまった。経営者として何社も売上を伸ばしてもセクハラやパワハラがあれば業績も曇る。

つまり、人生の勝負は学歴や財産や才覚だけではない。世俗的な成功だけが勝ち負けではない。心の姿勢次第。とりわけ凡人や貧乏人はそう思って自分を慰めよう(笑)ぼくは「勝負はやりたいことをし続けるまでわからない」と思う。どんなことであれ、どんなレベルであれ、それができれば自分なりに勝負は勝ちである。

個人的には太ったオペラ歌手より痩せたオペラ歌手の方が好きである。最後の一曲まで聴き続けられればいいのだが…

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