「めげない おれない くじけない」と「あっさり きっぱり さっぱり」

ある苦労人の医師が教えてくれた言葉が「めげない おれない くじけない」である。出典となる本がまだつかめないが、英国のパブリックスクールの寮長の話がある。ケンカした犬が血を流して帰ってくる。尻尾を丸めて後ろ足に挟んで、傷が痛いようとクンクン鳴くのは弱い犬である。何も言わずに、流れる血をただ舐める犬が強い犬である。

「苦しい時はみんなあるわけです。だけどきゃんきゃん言ったらみっともないでしょ。そういう時は『めげない、おれない、くじけない』と3回唱える。ひたすら我慢する」

その医師の取材が終わった後、「郷さんにはそれが必要だ」とS編集長に言われた。というのも、書くことの苦しみはいい、それはありがたい。ではなくて、書いたものを改悪される苦しみが問題になっている。それを嘆く私をS編集長が諭して奨めたのだ。そこで3回唱えてみた。

めげない、おれない、くじけない
めげない、おれない、くじけない
めげない、おれない、くじけない

気持ちはアガってきた。だがそもそもこの問題は私の問題ではなく、改悪する人の問題である。どう耐えるか、あるいはどう戦うか、決めればいいのだ。それは決めたのでさっぱりした。

だがどうしても「さっぱりできない」気持ちも残る。そこで私も標語を考えてみた。私は「〜り」で作ろうと思ったら、「きっぱり」と「さっぱり」が思いついた。

きっぱりは「お断りします」「タバコをやめます」という「やめます系」の言葉である。英語ならcompletely、完全にが近い。「きっぱりしている人」は「断固たる人」だろう。

さっぱりは「しつこくしない」「何もない」という「まったいら系」の言葉である。一方「注文がさっぱりこない」というネガティヴ系もあるし、「あなたの言っていることはさっぱりわかりません!」とアングリー系もある。日本語は多義的だが、私としてはお風呂から出て「さっぱりしたぁ」が一番使うかな。したがって英語ではrefresh、生き返った〜であろう。

他にもいろいろある。

すっぱり「止める」
あっさり「淡白になる」
すっかり「完全にやめる」
バッさり「思い切って切る」
ざっくり「ええいと切る」
すっきり「洗い流す」
はっきり「白黒つける」
ぷっつり「逝く」「途絶える」
どっしり「動かない」

もう一つ選ぶなら「あっさり」だ。この世の苦しさの99%は人間関係と物欲から来ている。あっさりと恋にも金にも執着しないことが賢明である。この場合、英語はPlainやLight(あっさり味)ではなく、Detach、切り離すという意味がふさわしい。

そこで「あっさり きっぱり さっぱり」とした。

切り離すと言えば余談だが、今年の私の漢字は「」である。「せつない」ことが多かった。「大切が」人と「切れて」しまって「キレそう」になった。改悪される仕事でも「キレそう」になったので、キレる前に頭髪を「切った」。坊主になって俗世間と縁を「切って」出家も本気で考えた。ほんとに切ると「入金切れ」になるので問題だ。せめて来年は良い年を「切望」している。

しかし人は切羽詰まると富岡八幡宮の殺傷事件のようにキレてしまう。人を切るなんて最悪である。あの人たちこそ柏手(かしわで)を打って、「めげない おれない くじけない」「あっさり きっぱり さっぱり」と唱えればよかった。

おまけ。「あひふへほ」というのも考えた。ただ言葉を唱えるだけでなく、表情まで変えた方が効果的ではないか、気持ちをもっとアゲられるのではないか。そのための母音の標語である。「あ」から始めたいが「いうえお」だと笑いにくいので、「ひふへほ」にしてみた。歩きながらやると心配されるので、お風呂場かどこかで、口を大きく開けて笑いをつくろう。

あっはっはっ、
ひっひっひっ、
ふっふっふっ、
へっへっへっ、
ほっほっほっ。

やってみてください。自律神経も刺激してアレルギーにも効くだろう。人生への効果はあなた次第である。

飼い主がオチていて遊んでくれなくて怒った猫です。

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