大きな壁

自分の前に大きな壁が立ちはだかっている。どうやって乗り越えますか?

大きな壁にぶちあたると、日々、気に病んでしまう。自分の技術のせいか、才能のせいか、それとも課題が大きすぎるのか、間違った練習をしているのか。色々と迷うことがある。そういう時に効く言葉を天賦のラガーマン、故平尾誠二氏が語っている。

平尾 でも、それがある状況によって、一気に良い方向に変わることもいっぱいあるんですよね。それを経験しているやつは強いですよ。経験していないと、ちょっとしたことで「ダメモード」に入ってしまう。そういう奴が、たくさんおりましてね。
山中(伸也)それで自信をなくしちゃう人も多いですよね。
平尾 こんなのぜんぜんたいしたことないやないか、っていうこと、ありますよね。たとえば、ラグビーの試合時間80分のうち初めに相手に制圧されても、そこからいろいろ考えていけば、帳消しにできることはいくらでもある。「制圧された」というところに完全に目がいって身動き取れなくなるのは、経験不足なんですよ。(講談社刊『友情』より)

ラグビーというスポーツは流れがある。押せ押せで試合運びをされて、押されまくり、パスはカットされ、トライを奪われ、プレースキックも決められる。もうだめだ。あかん…と思う。だが幸運にもラグビーは40分ハーフだ。前半がダメでも後半がある。切り替えができるチャンスがある。それはスクラムを組んだり、ドロップで相手が押してくる時に、経験豊富なラガーマンなら直感的にこう感じとれるという。

ああ、こいつらホントは焦っている。勝ちに逃げようとしているな。

それが見抜けると、流れを変えるボール奪取が生まれる。押して押して、トライが生まれる。そこからガラリと試合運びが変わる。平尾氏はそれで伏見工から神戸製鋼まで勝ち抜いてきた。

つまりこうだ。大きな壁と思ってもそれはすべての壁ではない。スポーツや芸事や仕事の中の、ある一部の壁であり、つまり人生の一部の壁にすぎない。すべてを覆って道が塞がれているように見えるが、それは違う。ラグビーのステップを踏むようにスライドして動けば、向こう側が見える。そこから突破ができる。

スライドとはなんだろうか。違う角度からの視点であり、違う方向からの突進である。それができるのは、ただ同じことを続けるのではなく、違うトライをするからできる。澄んだ心の余裕から、呼吸を変化させることからできる。

もちろん絶えず精進しているからできる。基本練習を怠りなくするだけでは足りない。ただルーチンをするだけではいけない。これは別のアスリートが言っていることだが、少し上の技術を身につけようと絶えず練習に工夫を入れよ、自分に負荷をかけよ。たとえばラグビーならキックの仕方、プレースの位置だろうか。走り方、味方の見つけ方だろうか。私はラグビーは知らないが、とにかく自分の中で少しずつ変えることだ。変えて練習すること。別の角度から異なるスピードから上達すること。それを試してほしい。

以上だが、もう一つ忠告がある。もしもあなたの壁が仕事の上での壁であって、その壁を乗り越えてもまだ「わだかまり」や「もやもや」や「怒り」が残るとすれば、それはどこか上司や会社の価値観と自分のそれが違うからだ。二度三度やって、すかっとしないのであれば、歩む道を変えるべし。転籍、転職すべし。価値観が異なる人と人生を浪費しても仕方ない。もう一度、以上。

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大きな壁」への2件のフィードバック

  1. お元気ですか?
    これ読んで元気が出ました。
    思い出しました元気。
    ありがたやありがたや。

    1. ありがとうございます。
      元気はカラ元気、日々落ちて、
      いっぱいいじめられて、
      まさにCatch22状態です。
      生きれるところまで行きます。
      ありがとうございます。

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