昨日(10/23)から「XXXウィーク」と名付けた期間に入った。
朝からある医療者のインタビューに備え、TV番組のアーカイブを観たり関連本を再読したり、いつにない準備をしている。XXXはまだ明かせない単語であり、彼は大物である。それなりの覚悟がいる。業績や言葉を書き出し、彼を表すひとことを探し、質問事項を考えたりした。かんたんにはゆかない。マア他人のつくった情報でいくら仮説を立てても、結局はお会いしてナンボ。会って予想外の人柄はたびたびである。高みから見物をするように構えることも肝要である。
夜になると愚息から電話があった。iPhoneの買い替えの件である。使用中の「6」から「7」へ機種変するため、息子に諸手続きをお願いしている。済んだのかと思えば彼いわく。
「iPhone7と8、どっちにする?」
毎月の費用差が189円しか違わない。「えー、なんだとお!」。調べてみると「7」と「8」は性能差はマコトに小さい。「8」が売れないのは「iPhone X待ち」だけではない。「たかが189円、されど189円、7で十分」とメールを打とうとした。
そこでハタと指を止めた。「自分は本当はどっちが欲しいのか?」
実は私は新しいもの好きである。貧乏だが本当は新しい方がいい。エエイままよ!と「7より8だ!」とメールを打って寝た。
すると、はからずも夜中、大物医療者が寝床に降りてきた。彼もどうやら「新しいもの好き」なのであった。
大物は私と同年輩、同世代である。育った地域や環境は違うが、同じ時代の空気を吸ってきた。我々が多感な年頃の1970年代、日本はものづくりで世界のトップだった。SONYがウォークマンを発明し、HONDAがカテゴリーを壊すクルマを次々と発売し、世界の食をジャンクにしたカップヌードルが出た。電卓もパソコンも70年代から。大物の父も新しいもの好きで真っ先に買っていた。彼もそれに似て新しいもの好きである。
60年代の成長期は「欧米をマネして追いこせ」、70年代は「新しいものづくりで差別化せよ」がテーマであった。我々は70年代の空気を吸って成長した。だから50代になっても「まだいける」「もっといける」と思えるのではないだろうか。性格形成には育った時代の空気が作用する。
マア会ってみてわかることであるが、私はこんな風に人物を書き上げようとする。
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