人生を議論する場面

2017年後期の〝アセアン留学生就活支援講座〟が始まった。

今回の22名(ベトナム人20名、インドネシア人2名、脱落があれば減るが)への10回の講義は以下の題目である。

1、議論のレッスン:チームで意見をどうまとめるか
2、経営って何?会社って何?:経営や会社を知ろう
3、わたしって誰?:会社の仕事と天職
4、プレゼンを書くレッスン:話す前に何を話すか書こう
5、プレゼンを話すレッスン:伝わる話し方を学ぼう
6、キーワードで知る日本文化:気になった日本語を語ろう
7、数字をつかむ: いろんな数字に強くなろう
8、アイデアの作り方:発想は誰にもおりてくる
9、フォーのレストランを創業しよう!
10、プレゼン:10年後の自分を語ろう

昨夜は初回の「議論のレッスン」である。人が集まると意見はまとまらない。なぜなら価値観が違うし、育った環境も違う。そもそも夢も希望も絶望も違うからまとまらない。それでもチームや組織や会社は進まなければならない。

だから議論にはレッスンが必要である。議論を「ゲーム」と考えて、議論のやり方を学べばいい。それは主張だけでなく、根拠(事実)や論拠(理由)を付けて話すこと。まとまらない時は、一番まともな意見を選んで、根拠•論拠を付けて突破すればいい。それが企業社会のリーダーシップである。

しかし、これは持論だが、議論では相手はほとんど納得しないものだ。価値観を変えさせる何かがないと、人は真に変わらない。ところが人を変えるパワーがあるリーダーはほとんどいないから、たいていは会社ルールの組織ゲームにとどまるのである。

もっと大切なのは「人生を議論する」場面である。

やっぱりこの会社は合わない、こんな仕事や組織でやってられるか、納得できない。そういう時も自分はどうして納得できないのか、やりたくないのか、根拠(自分の好きなこと)や論拠(好きなことをできない理由)を正直にあげればいい。すると本当に社会でやりたいことが見えてくる。覚悟ができる。それはゲームを超えた「ミッション」である。ゲームはその都度終わるが、ミッションはずっと続く。

与太話は終わりにして、この就活講座は「語らせること」「自分の意見を言えること」が主眼である。どのくらい喋れるのかなと思えば、けっこう立派な発表をしていた。今回も優秀な学生ばかりだ。なんとか実になることを伝えたい。

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