友だち

FacebookやInstagramに投稿されるリア充な画像、夫婦円満、友だちと乾杯、仲間とイベントを羨ましいとは思わねども、対極的にぼくはひとりぼっちである。

バツイチ、独居、細々自宅で自営業。相棒も消えたし、同僚もいなくなった。とりたてて親友もいない。息子•娘とはメッセージやメールや手紙で時々連絡をとるくらいだし、他の元家族や親類とは離れている。だからなんなんだ!と吠えることもないが、いやあるかも、まあひとりぼっちである。いや待て、もっとひとりぼっちがいる。猫のピノ子である。こいつはぼくしか友達がいない。

昨夜、寝る前にちょこっと遊んでいると、突然ダダダダーーー!と出窓の見晴らし台に乗って、網戸に鼻もおでこもくっつけて、下を見出した。ガラス越しに見ても何もいない。第一暗いしね。でもピノ子はコーフンして出窓の端から端まで、そして廊下を走って表の部屋の窓のところにゆく。あっちでも見ているようだ。また戻ってきておでこをくっつける。

もう一度よく見たら、アパートの1Fの通路の低い塀の上に茶トラの猫がいた。それで大興奮していたのだ。

茶トラは自分が興奮の対象なんてツユ知らず、のんのんと壁の上を歩き、通りを左に曲がって見えなくなった。あいつは1、2度見たような気がする。首輪をつけていたような気がする。いなくなってもじぃーっと見ているピノ子の背中を写した。

収入がしっかりしたら、ピノ子の友達増やそうか。しかし狭い我が家、2匹はどうかなあ。かといってただジジイ化していくぼくは、昨日なんか寝る前に居眠りするくらい体が弱いし。

でも増やすとしてもどんな友だちになるんだろう。遊び友だちだろうか。友だちにはいろいろな種類がある。親友、悪友、戦友、畏友、ポン友…。それだけ微妙な区別が必要なのはなぜか。リアル•フレンドが少ないからだろう。どんなことがあっても信じてる。絶対に裏切らない。許しあえる。心のどこかでつながってる。そんな友は生涯でひとりかふたりだ。

ピノ子はぼくだけでもいっか。ぼくもピノ子だけでいっか。

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