人は嘘をつく。

Everybody lies(人は嘘をつく)」が米国TVドラマ『Dr. House』の医師グレゴリー・ハウスの口癖である。

天才内科医で診断の名手は、患者を騙そうが何をしようが、診断をつけることがイノチである。だから人間関係は最悪で、いつも誰かと衝突する…と知ったかぶりだが、嘘はつけない。ぼくはこのドラマを最近まで知らなかった。テレビ領有権がなかった家に10数年いたからだ。それはともかくハウス医師の口癖は興味深い。

医者はよく嘘をつく。

アレルギー持ちのぼくは皮膚科に何軒も行った。「検査しましょう」「XXに気をつけましょう」と言う消炎剤処方医ばかりであった。歯医者にも整形外科医も失望ばかりだった。撮影ばかりで問診もなおざりである。挙句の果て「検査では異常がありません。様子をみましょう」。「わからない」のでしょう?正直に言ってよ…^^;

患者も嘘をつく。

患者は「大したことはないと思うんですけど…」という。心配したくない心理からなのか、病院くんだり来て何でもないのが面目がないと臆する気持ちからなのか。いずれにせよ自分からは語れないのだ。そこを見抜き、語らせるのが名医である。

患者にすれば、どこまで自分のことを理解してくれるか?自分の症状を知り病名をつけて治療をしてくれるか?医師にすればいかにノーフィルターで患者を観れるか、仮説を持てるか、聞き出せるか。診察室は一期一会の勝負なのである。

インタビューも同じだと思いあたった。インタビュアーはあたかも医者になって相手を探る。こういう人でないか、こういうことなのではないか、こういう性格なのではないか。その場で聞いたことを繋ぎ合わせて仮説を提示する。それがうまくハマると相手は乗ってくる。そこからが本当のインタビューになる。

つまり、嘘は仕事をつくる。

従業員とマネジャーの間にも残業代や評価をめぐって嘘と綱引きがある。会計士と経営陣にもそれがある。家庭での夫と妻も嘘を付き合うものだ。人は誰でも嘘をつくーだからあらゆる仕事がある、と言ってもいいのかもしれない。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中