雑誌『ナショナルジオグラフィック』に天才の特集があった。ダヴィンチやミケランジェロやアインシュタインら天才をめぐる考察である。天才はなにが天才なのか?まずIQと天才に相関がないという追跡調査にハハンと思った。IQがいくら高くても凡人で終わり、低くても天才がいるという結論である。
IQ、知能指数とは情報処理能力の優劣に過ぎない。処理スピードの速さ=天才ではなく、じっくり型で大仕事をする人もいる。処理から派生するもので表現が凄い場合も多々ある。アート系の能力を測れないのもIQの欠点である。
一方MRIで脳検査すると興味深い事実がわかる。脳の右半球と左半球を結ぶ脳梁(のうりょう)という電線の束みたいな神経繊維があり、ここの天才の情報伝達量は、凡才の倍だそうだ。つまり天才は右脳左脳をフルに使っている。凡才は半分なのだ。
右が何、左が何というヤボな話はさておき、天才とは脳力を総動員できる集中力が凄いのである。
それは将棋界の神童、藤井四段の凄さでもわかる。あの取材環境下で勝ち抜いてゆける集中力。対戦相手も同じだから、彼ら神童は集中力が凄いのだ。テニスやゴルフや野球やサッカーなどスポーツ分野のスターにも通じるものがある。
ここからはぼくの妄想だが、その集中力は大きく2つのことをさせる。一つは「自分だけの世界をつくる」こと。「宙に浮いて上から全てを見える」という超視的な活動である。その空間がいつでもつくれる。もう一つはその世界の中で「問題解決をする」いわば真空地帯にいるのだから自由にあちこち飛べる。それが天才じゃないだろうか。
では凡才に何ができるのか?何やってもダメ、失敗続きでオチこんだ、いっそ死にたい…そんなときにできることが一つある。
「素直になること」。胸を開いて教えてもらう。頭を下げて助言をもらう。素直に従ってみる。バカになればいい。もともと天才じゃなくてバカなんだからさ(笑)
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