父の日の前の日に

そぉかぁ…と好感をもったのが、女優の釈由美子さんの父親話しだった。

古物商をしていた父に芸能界の仕事を反対された。反対を押し切って始めた。ところが父の仕事は傾いて借金をこさえた。売れっ子の娘は借金を肩代わりした。払えども尽きない借金に腹を立て、ますます父とうまくゆかなくなった。震災後、事業をたたんでようやく借金も終わった。することがなくなった父はふさぎこんだが、山に登り出して元気を取り戻した。父は学生時代に山岳部だったのだ。娘はちょうど山の番組に出演しだして、会話の糸口ができた。娘は言った。

「私を山に連れていって」

父と山に登ると諍いは薄れていった。それは山行の一歩一歩で、話しができたからだろうか。頂きに登ると雲が晴れていたからだろうか。

山登りといえば、ちょうどインタビューを書き終えた医師が大学時代に山岳部だった。日本の高い山をほぼ制覇したと言っていた。一歩一歩登って頂上に向かうことが、病院経営にすごく役立ったね、だけど昔は装備がごっつぅ重かったね、と笑っていた。

親との対話がうながされるといえば、ある心の病気になった30代後半の娘がいた。病の原因は親にあった。幼少期に親の愛が注がれなかったせいで、親と話せなくなって中年期になって発症した。親子で心の病院に電車で通いだした。電車が高い山に登り、下りだすと親子の対話をうながした。やがて10数年の心の病がほどけていった。

山にはわだかまりを溶かし、心をなだらかにし、精神を研ぎ澄ませ、親子を再開させる効用がありそうだ。

でも山に登らず、子とたいして対話もしなかったぼくにはよくわからない。釈さんの父ほどではないだろうが借金もあったが、それは自分で整理したけれど、そんなことあんなことを考えてしまった。子がすっかり成人になってから、いいかげんな親だった自分が見えてくるというのも、神様のご配慮なのだろうなと思う父の日の前日でした。

借金鳥ではありません…^^*

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