ここ数週間、マウスのスクロールの動きが悪くてイライラしていた。
おおかた埃だろうとは察していた。だからホイールの隙間に向かって「ぴゅーっ」と息を吹きかけてはなだめて使っていた。それももう限界だ。バラバラにして掃除したい。どうやって上部カバーを開ければいいのか?下部の電池ブタを開けると、〝ナノレシーバー〟という名前があった。それを頼りにネットをぐぐるとロジクールのマウスと判明した。ついでに丁寧な分解掃除の記事を見つけた。よっしゃ!と六角レンチで外した。
うまく外れました!ー^^ー しかぁーし…
ものすごーい埃…^^; 触るのも嫌だ(笑)これじゃくるくるできないわけですね。
綿棒で取るとむちゃくちゃな埃が出てきた。かれこれ8年以上使ってるもんなあ。実はこのマウス、『漆塗りPCに“用の美”の極みを見た』という記事(2009年1月)をビジネスメディア誠に書いた後、「お礼に」と製作者の台湾人Ryoさんから贈呈された。彼は日本の漆に惚れて、PCやマウスを漆加工して販売する事業を始めた。PCは定価何十万で、マウスも数万した。恐縮して使わせてもらって今日に至る。
8年分の埃をはらいながら考えた。ぼくはあの時から進歩しただろうか?それとも埃をかむって退歩しただろうか?
体力は落ち、ボケを日々感じる…^^; でも今この話題を文にするなら、漆加工のPCのことは書かない。こんな酔狂な製品を作ったRyoさんのことを書く。台湾語の“白手起家(バイソーチジャ=何もないところから生み出す)”の心を書きたい。正直、モノへの好奇心は落ちた。新製品を買うのも使うのも減った。年取ったなあ…^^;。でもこう言いたい。
商業への好奇心は本当の好奇心だろうか?
それも好奇心ではあるが、それだけじゃない。ぼくはモノへの好奇心は薄れて、人や愛についての好奇心は強く深くなった。自分がかぶっていた埃をはらうと、それが見えてきた。すっきりして生きる気、やる気が出てきた。さあがんばろう。
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