雑誌を読もう。

雑誌を読みたい。あまりに久々な衝動なので、本屋の代わりに図書館でバックナンバーを借りてみた。あまりに雑誌勘が鈍って、何を買っていいかわからない。ずいぶん買ってなくてすみません。

音楽の友』は特集の「クラシック再入門」が読みたかった。プロの音楽家のお奨めの曲。ブラームス、R•シュトラウス、ラスマニノフ、ショパン…と曲目をチェックできた。インタビューやコラムも一通り読んだ。うーん…読み応えはいまひとつでした。

Pen』も特集の「いまこそ、結婚の話をしよう。」に惹かれた。内容はバージンロードではなかった。寄せ集め記事ばかりでつまらない。「先達のプロポーズの文句」だけはよかった。芥川龍之介の「貰ひたい理由は、たったひとつあるきりです。さうして、その理由は僕は、文ちゃんが好きだと云ふ事です。勿論昔から、好きでした。今でも、好きです。その外に何も理由はありません」がよかった。

でも『天然生活』はよかった。「暮らしのノート拝見」がすごい。こんなノート憧れだ。この特集、大好きです。

さて講評。音楽の友もPenも「ネット臭い」。細切れ情報を寄せ集めてページ編集をした感じ。紙媒体にある「読ませるぞ」「読んだぜ」という読後の往来が足りない。ま、この号だけかもしれないし、ぼくの印象ですけれど。

一方、天然生活が楽しめたのは、「雑誌=紙媒体=手書き」という特集連鎖反応かもしれない。時間をかけて書いた美しいノートの力かもしれない。でも大きな判型といい、良い写真といい、天然生活はいいと思った。

雑誌は雑誌であってほしい。雑誌が売れないからと言ってネットに近寄ると、中身がセツナ的になっていかん。ネットは誤字脱字ばかり、文はへたで、何しろつまらない。だから雑誌へ読者はそろそろ帰ってくる。来年にかけて雑誌が注目される。これはぼくの直感であり、期待でもある。

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