ご朱印帳の出張ワークショップに職人と相模原まで出かけた。終わって、帰宅の電車の中から疲れを感じていた。
帰宅して間も無く、起きていられなくなった。寝ては覚め、覚めては寝てを繰り返した。心配して寄り添ってくれるピノ子に遺言を伝えた。シンプルな1行だった。オカンがして熱もあるようだし、なにしろ頭痛がひどい。生きてる心地がしない。いろんな夢をみた。注文を受けたご朱印帳が出荷できないで焦るとか、出版できないとか。
そういう時に限って近所がうるさい。外国人が何人も大声をあげていた。悪夢ではなく現実だった。最初は中国語かと思った。ちがう。タイ語か?ちがう。ウラジミール語か?わからん… 怒鳴りあいは殴り合いになりそうだったが、なにしろ立ち上がれない。そのうちどちらかの人々がクルマで去ったようで、静かになった。
ピノ子がみゃあみゃあいう度に頭痛をこらえて起き上がった。ご飯をあげた。トイレも始末した。やばかったら、キャットフードの袋を置きっぱなしにしようか。次にうとうとすると、杉浦編集長が夢に出てきた。ぼくは編集長のいるビルのそばの道端のカフェで待ち伏せしている。どうやら「まだ書けません!」と言いたいのだ(笑)。ところが編集長が通り過ぎて行ってしまった。追いかけようにも体が動かない。
そこで書きかけの医師原稿のこと考えた。その医師の強烈な問題意識がわかってきた。彼の真ん中には「すべてを患者のために」がある。それがリアルにわかってきた。書き方も見えてきた。
ぼくの心には突き当たると何があるのだろう。どうやら暗い闇、ひとりぼっちがある。しょせん人は孤独だ。でもぼくはなんとかそのひとりぼっちをほんのいっときでも、そうじゃないんだよ、と思わせる文を書きたい。愛すること、信じること、思いやること。それをいくつか書けるまで生きようと思ったら、少し体も回復してきました。
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