スーパードクターとは

医師に関するニュースとコラムが気になった。

ニュースは「“スーパードクター”の執刀かなわず死亡、遺族が埼玉医大を提訴へ

タイトル通り、某心臓外科医に執刀を依頼したにもかかわらず、別の医師がやって死亡したというものだ。気持ちはわかる。やってもらうならスーパーがいい。だが問題は〝スーパー〟のナカミである。

コラムは「私、失敗しないので」は本当?

小児外科医の松永正訓さんは「手術の失敗とは何か?」と問いかける。10年箸を使い続ければ誰でもコメ粒をつまめる、神の手なんてないという。鼠径ヘルニア(脱腸)の手術は腸を包む腹膜が飛び出して腸がはみ出すものだが、ちんちん(失礼)の上のお腹をちょっと切って、腸を押し込む手術である。実はぼくはこの手術を幼少時にしている。手術痕を見た女は母しかいない。なぜなら思春期から毛々としたからだ(笑)この手術を松永氏は最短4分で終える。それは数多くこの手術をしているからこそである。ただし感染症や出血など術後の合併症は起きうる。ドクターXが「私、失敗しないので」というのは、終わったら一杯やりに行って術後管理をしないのではないか(笑)実際は手術後1週間、何か起きたらどうしようと家族同様不安でいっぱいだ。ある手術で縫合不全の連絡を受けた。それは国際学会で登壇直前だったので発表もドキドキ、患者を思ってドキドキしたと書く。16世紀の外科医、アンブロワーズ•パレは患者が治るように夜通し祈ったと締める。

松永先生の率直で正直な言葉がじんときた。良いお医者さんだ。スーパードクターとはたくさん経験があり、たゆまない努力をし、夜通し祈る医師である。どうやってわかるか、どう出会えるのか、雑誌のランキングやネット情報もさることながら、口コミが大きいし、ぼくが医師を書く『ドクターズ•マガジン』もある(^^)。


2017年5月号の家坂義人医師は、冒険家三浦雄一郎氏の心臓の主治医で有名である。けっこうがんばった。おかげで官製はがきで綺麗とは言えない字で(失礼)感謝の手紙をもらえた。知人の知人が不整脈だというので先生に紹介もした。商業誌なのでタイトルには神の手は出てくるが、ナカミは本当のことを書く。この機会にスーパードクターをちゃんと書こうと改めて思った。

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