「高校までで、今思えば、今の人生、今の仕事に影響を与えている出来事ってありますか?」
インタビューの仕事で、この手の質問を相手にするわけです。かっこいいことを言わず、正直なことを話してくれると、その人となりがよくわかる。テープ起こしをしつつ「ああ、この質問あったな」と思って、ふと、自分に投げかけてみた。
思い返すと…全然かっこよくない(笑)成功体験なし、ただひとりぼっちだった。暗い青春時代に、その後に影響を与えた事といえば「型にはめられるのがイヤだった」という思いだろうか。
制服の無い都立校で校風はゆるかったが、もっと「得体の知れない大きな型」を感じていたのかもしれない。後年、旅に出たのもたぶんそうだし、就職しても、型通りにやればオッケーな仕事はありえなかった。比較的、そういう仕事は避けてこれた。
最初の市場調査会社は自由ではあった。2社目の会社もある種の縛りはあったが、ぼくは自由な立場だった。3社目のコンサルの仕事も、調査会社と同じで、提案>受注>実行>…というプロジェクト的な仕事であった。それが性に合っていたのは、毎回自分で型をつくるのが楽しかったからだ。飽きる飽きないではなく、仕事の型枠造りがキモだったと今思う。
コンサル会社を辞めた理由も、型にはめたコンサルもどきの仕事(内部統制支援という恐ろしいほど腐った仕事だった)が押し寄せてきて、社内でほぼぼくだけがアサインを拒否して、いずらくなったせいもある。
もちろん100%自由なんてない。何ごとも枠がある。ただその中では自由にやりたい。枠の中でも「この通りにやって、守って」と言われた途端、窮屈を感じる。自分では枠を守ろうと思うし、仕事だから守るべきで、わかっているんだけど、どうにもできなくなる。逃げようとする自分を追いかけられない。
それが個性でもあり限界でもある。だから、せめて文で自分の枠を造れればいいな、と思う。
オコエ選手は薬指が痛い、ぼくは人差し指が痛い…マウスコロコロ病…(^^;)
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