走り方と動力源

医師の物語を書かせて頂いて5年目に入るが、50人近く書いても、最近になってまだ突破口があった。今までは「その人の生きざまを表す単語」をたよりに書いていた。例えば「一流」「孤高」「登坂」「野獣」「セレンディピティ」…生きざまを表す単語が見えれば、良い文になる。

ところが第二条件もあった。それは「その人を動かすエンジン」または「燃料」である。どんなエンジンで、どんな燃料で走ってきたのか?これからも走るのか?

エンジン/燃料とは、お金、才能、美しさ、筋肉…。お金を求める人も求めない人も、お金との関係で見えるものは多い。努力無き才能はオイル無きピストンリングである。美しい人には常に助手席が用意されている。筋肉は老いやすく…

単語は人生で目指す「方向」であり、エンジン/燃料は生命の「動力源」である。

では自分の方向を表す単語は何だろうか?今朝、ポンと降りて来た。

寝ていたら一つの物語のスジが降ってきた。まあまあおもしろそうだ。明日は消えるかもしれないが、妙に生々しいものだった。そのプロットや登場人物を見てゆくと、物語のテーマが見えた。それは「挫折」である。

ガス欠かエンストか…笑うなかれ、憐れむなかれ(笑)ゴールを目指して走る。しかしたどり着かない。それでも走る。めげそうになる。立ち止まって水をのむ。だがしぶとくコースアウトはしない。やがてまた走り出す…。そんな物語になりそうだ。弱くて、でも負けない人びとを文で描きたい。

ではぼくの生命のエンジン/燃料は何か?

ビタミンもたんぱく質も不足気味だが、部屋の掃除をしていたらわかった。じっと上から見ているやつがいた。丸い顔している子だ。

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なあんだ、ぼくは挫折なぞしていない。エンスト(才能無し)もすれば燃料(財産無し)も乏しい。スピードも遅い。だがちゃんと愛する猫と愛する人に向かって、ゆっくり走っているのだ。誰よりも幸せなのであった。

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