「結局人の心を書けばいいのかな」と思ったイーストトーキョー散歩の日でした。
お上りさんだらけのスカイツリーには登らず、ふもとから写真を撮り、向島1丁目35番8号の〝地域のつながり拠点〟に行った。市川千尋さんが広報する株式会社CRAZYの関連会社〝WHERE〟がどこにゆくのか聴いてきた。
築後百年の墨田区の長屋を改装して、日本各地の工芸と味を月代わりで展開する旅カフェを作ったのがWHEREの平林和樹さんたち。彼の話しを聴いてわかってきた事業目的は「人と人の出会い」をプロデュースし「そこから生まれる楽しさ」を「地域に創る」こと。長野県根羽村では自治体と協同し、奈良県東吉野村では移住者たちと協同して、ゲストハウスやツアーやリノベーションや移住支援をしている。そういう拠点(今後3年で30カ所にする)の東京の拠点が向島である。
yahooで最優秀社員だった平林さんは、猛烈に働いたが何を成し遂げた感もなくバーンアウトして、カナダにワーホリに行った。小さな町で英語もできず憔悴した青年に「ご飯食べてゆかない」と優しい声をかけてくれた人。その出会い、その温かさを事業にしたいということだろう。
良い民家、落ち着ける空間。美味しいおむすびとお茶を頂きました。今回のテーマは富山県高岡市の工芸と物産でした。伝統工芸品女優の村上真希さんとも色々喋った。ITメディアの土井さんがいたので、きっと記事になるだろう。ぼくがいつか何か書かしてもらえるなら、平林さんのことが書きたい。29才の彼の葛藤と解放は共感を呼ぶだろう。
その足で東神田のmamasクリエイターズに寄った。最新のドクターズマガジンの見本誌をもらった。この号は良く書けたので各方面に送りまくります(^^*)執筆上の悩みを松田さんに聴いてもらった。話していて〝家族という人びと〟がどう立ち直れるのか、その支援をわかりやすく書けばいいのかなと思った。やっぱり人なのだ、書くべきは。
帰り道、古巣の神田須田町のビルの前を通った。ここにギャラリーがあり、ワークショップをしたのはもう何年も前のような気がした。隣の蕎麦屋に声をかけ、柳森神社をのぞくとお婆さんがいた。ぼくにはもっと人を書く修行が必要です。
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