年賀状は筆無精になる。だから減らしてきたわけではないのだが…
頂く年賀状もいよいよ少なくなった。ぼくからは出さないからもあるし、ぼくが隠遁者またはアウトローだからという事情もある。だからちょちょいのちょいで終わるのだが、どうも年賀状は面倒である。気持ちが盛り上がらない。明けましておめでとう、本年もよろしくという空疎文を書きたくない。家のプリンターを含めて印刷モノはほとんどやらない。弁護士や政治家ならともかく多くて数十枚、機械的にするのは自分が許せない。最低一筆は添える。ここ数年はペンで近況を数行伝える。それが自分らしい。
年賀状が減らしたのはもちろんぼくだけではない。過去10年で発行枚数は20%以上減少した。節約もあるし電子メディアの普及のせいもある。プリントごっこが廃れたせいもあるだろう。これで今年ははがきが値上げ、もっと減るな…と思ったら、年賀はがき事業は黒字だから52円のままだとか。消費増税でも上げないの?
ふーんと唸っていると、ふと日本郵便は「年賀状ターゲット」を間違えていると思った。
「あけおめよろしく」年賀状を効率的かつ大量に出す時代は終わった。それなのに年に一回しか手紙を書かないターゲットに相変わらず狙いを定め、インクジェット対応を増やし、お年玉くじを強化してきた。手紙を書くことをひたすら効率化させて、手間を掛けて書きたい真の手紙ユーザーを軽視してきた。
時候の挨拶を心を込めてする人をターゲットにしませんか。インクジェット対応ではなく良い和紙を使う、62円のミニレター年賀状を開発する(たくさん書ける)、往復はがき年賀状を開発するなど、筆まめさんフォーカスをしてもいい。それが年賀状本来の姿だから。
手紙好きのぼくには世間を騒がす手紙のアイデアが幾つもある。御朱印帳だけでなく手紙復権事業もしたいのです。その時は手紙でPRしますね(^^)
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