幸せを祈る

お雑煮はないけれど、半分このハンバーガーがあった。

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ひとつのハンバーガーを分け合ったのだ。ありがたかった。もっとも〝一杯のかけそば〟を2人で分け合うような美談ではない。これ以外にオニオンフライもポテトもあった。さらにこの前に初詣先の境内でたこ焼きも食べ、甘酒も飲んでいたからだ。正月ゆえの飽食を許したまへ(笑)

初詣は人波だった。神社の駐車場へ入る車で道路は大混雑していた。途中で交通事故を見た。意識のなさそうな子を抱く母がいた。この渋滞では救急車も遅れそうだ。神社に着くと参詣の列は入口から外へ40mほど延びていた。前に一人で並んでいたおばあさんに話しかけられた。

「今年は凄いわ。いつもはあの辺(一の鳥居をくぐって本殿とまん中あたり)くらいまでなのに」
「毎年来られているんですね」
「そう。やっぱり神頼みが多いのかね」

ようやく救急車が通り過ぎていった。間に合うだろうか。元旦だから医者も揃っていないだろうなどと話していると、おばあさんが言った。

「うちも週3回通院しててね。65才で糖尿病になって」

おばあさん(若く見える72才)には連れがいた。夫である。今日はちょっと暑かった。娘に糖尿病を患う夫を連れさせて日陰に座らせ、自分一人で並んでいるのだ。

「インスリンですね。最近は若い人もなると言いますね」
「そうらしいね。食べ物が良くなったからかね。何せあたしらの時は残しちゃいけないって食べ物は残さなかった」
「そうかもしれませんね」
「今はお医者さんが『食べないで捨てなさい』って言うの」

おばあさんは携帯で花の写真なども見せてくれた。ようやく本殿へ近づき、電話で娘に連絡した。夫もやってきた。手水を交代でした。ぼくの前には障害をもつ子を連れる母と父がいた。連れに〝二礼二拍〟と言いながら、ぼくはついお辞儀を忘れて手を合わせた(笑)

それで構わない。こうして今日あったことを書きながら祈ればいい。交通事故に遭う人も病気になる人もいる。障害をもつ人もいる。世界では銃乱射の犠牲者もいる。そして夫のために並ぶ妻がいる。幸せを祈るとは、ハンバーガーを半分こするようなものだ思った。

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ピノ子はまあまあ飽食したようだ…(笑)

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