自ら考える人に。

安倍首相の〝真珠湾スピーチ〟がどのようなものになるのかまだわからないが、オバマ大統領の広島スピーチのように、人道的で心に残るスピーチをしてほしい。日本語もさることながら、美しい英文翻訳を読みたい。世界に響く言葉を聞きたい。

安倍政治の是非とか、与党や野党の立場とか、日本史をどう見るかとか、そんなこともあるけれど、主義主張はまず脇においておこう。人間としてしでかしたことに率直になればいいのだ。智恵のある人はこう書いている。

わが国で人権が認められるようになったのは、戦後、憲法発祥の国アメリカの占領軍指導のもとに作成された憲法によってである。この憲法によって、日本国家は国民の権利を保障することとなった。(『21世紀への遺書』三石巌)

日本国民が「人間」ではなく「象徴の子供」だった時代に戦争に突入した。その結果は敗戦である。無知さ、思考の停止を思い知らされた。無知からの過ちのひとつが真珠湾攻撃だった。

教科書に書いてあるように、戦後米国指導下で憲法をつくった中でもっとも重要なことは「主権在民」である。その意味は教科書でも先生からもきちんとわからなかった。今は前よりはわかってきた。こうである。

日本人は人権を初めて得て、自ら考える人になってきた。それが戦後なのである。

しっかり考える人になれれば、主義主張や価値観の違いを越えて、ほんとうに大切なことは一致してくる。それは創造的野心、寛容、勇気、友愛、自由、平等、自助である。これも賢人達が残した言葉である。和解とはこういうものの上に立って初めて気持ちよくできる。

珍しくもっともらしいことを書いた(笑)ではまた明日。

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