今朝がた、ひとつ開眼した。50年間ずっと道に迷ってきた。転職もしたし離婚もしたし社会コースからもかなり逸れた。それをずっと「あちこち迷っている」とネガティブに考えていた。そうではなく「道を探して必死で歩いてきた」とポジティブに考えればいいのだ。
すると歩いてきた道は決して真っ暗ではなく、所々明るかった。全ての道が暗い人はいない。トンネルの中でも薄ら明るい所もあれば、間には切れ目もあったはずだ。迷う人は心の中の怪物(心の壁のポリープや出血)だけを見がちだが、怪物は一部に過ぎないのだ。
自分をごまかすのではない。「自分という全存在」を見るために必要なステップなのである。全てを見る目をもてれば、自分にも人にも世界にも素直になれてゆく。
ポジティブになると億劫がなくなる。近所の花屋に行った。敬遠していた店だ。だが入ってみると違った。おじさんもおばさんも感じがよかった。スプレーか大輪か迷って、大きな一輪に草を付けてもらうことにした。結んでビニールを付けてもらう間、店番のオウムと話した。
おはよー
ありがと
どういたしまして
大きなカゴの中でカラフルなオウム。つぶらな瞳、ピンとしたトサカ、大きなくちばしが可愛い。話しているとオウムは上下に伸びたりしゃがんだりした。
「上下動するときは喜こんでいるの」おばさんが言った。
オウムは上下しながら、餌の種をつついて殻を破って中身だけを食べた。殻はちゃんと器に落とす。本当は大輪をスプレイのようにたくさん買いたい。お金のことを考えると暗くなるのでこう思うことにした。
お金があっても無くても質素に生きよう。不要な物を買わず過食もせず、環境にも健康にもいい。オウムも自分も喜んだし、近所のお店の小さな買い物が楽しくなった。強がりは入っているが(笑)ようやくぼくも素直に上下動できるようになってきた。
近所にサンタの家がありました。
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