キュレーションの問題、参加したライターも反省してほしい。誰のために、なぜ書くのか、心の懐中電灯で自分を照らしてほしい。
DeNAがキュレーションサイトを閉鎖して、「書かせ」を謝罪した。コピペで元記事の著作権侵害は法令違反である。ただ「書かせた」ことはマーケティングであり販売促進である。内容はオダブツでもそこを非難すると天に唾することにもなる。
お金をもらっていたのだから書き手=ライター(と呼ばれるべき人なのだろうか?)は共謀者である。それもコピーせよとか、SEOを考えろという指示に従って書いたなら、その仕事をやるべきだったか、ぜひ心に照らしてほしい。
ぼく自身、数年にわたってビジネスエッセイを書かせて頂き、原稿料をもらった。テーマは自由、企業PR記事もたまには振られたが、提灯にしなくていいと言われた。それでもだんだん書けなくなったのは、企業のためや商品のために書くのに疲れたからだ。
今、連載を書かして頂く医療雑誌も原稿料をもらっている。だがぼくはまず対象となる医師のために書く。次に読者たる他の医師のために、その次に一般の読者、その次に雇用主や編集者のため、その会社のためという順番である。しかも対象は医師という人間である。だからありがたい。
ところでライターと作家の違いがわかりますか?
ライターは「書く人」、作家は「作る人」だ。ライターは特定の企業や読者のためにあるテーマを書く。作家は不特定の人に向かって人間の普遍的なことを書く。報酬や内容で重なる部分はあるにせよ、両者の違いは大きい。
ぼくもできれば作家に近づきたい。そう思って一行一行書いている。それは作家という肩書きやステータスが欲しいからじゃない。自分から生み出せる書き手でありたいからだ。不特定の人に純粋に読まれて、その心の底に影響を与えたいからだ。書く人はそこに向かって書くということを忘れてはならない。
ミミズ、いやうどんを食べて今日も書いています…^^;
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