猫のピノ子です

猫のピノ子です。名前は同居人がつけてくれた。言われはあるけれど、語るほどのものじゃないかな。そもそも猫という分類に問題があるよ。人がつくった分類だとあたしらは山猫の系統から派生した生物なんだ。ほんとかなあ。人間てのはなんでも分類したがり屋でさ、何かしてないと生きられない動物だから、学名なんて余計なことを考えるもんだ。「猫」っていうのも、生物学的な見地からの分類では「シュトルム•ゼーガル•ピョートル•ゲッヘ•カァッツ」という学術名がつけられているんだ。古代ゲルマン語らしい。つまり由緒正しい生き物で長い歴史があるってこと。それはうれしい。山猫が出たからついでに言うと、海猫にも分類名がある。シュトルム•ゼーガル•ピョートル•ウォータァ•カァッツ。数千年前まではすいすい泳いで魚を捕まえてエラでゴロゴロいってたんだ。空猫は聞いたことがないな。それは今の海猫になったのかな。ともかく、同居人は一昨日昨日といなかったけど、今日は家で光る板に向かって指をずっと動かしてた。でもあんまり捗ってないよ。だってちょこちょこ映るものが変わっているもん。落ち着きが足りない。だからあたしはひょいっと机の上を横切ってやるの。すると同居人はピノ子ピノ子って撫でてくれて、でもそれだけなんで、あたしは床にポンと降りて同居人の脚をズボンの上から引っ掻いてやる。すると「あぁ」とか言って、少し遊んでくれる。でも同居人の遊びには創造性がなくてね、あたしが提案してる。マイブームはかくれんぼでね、廊下と部屋の扉ごしにひょいひょいって遊ぶんだ。そういう楽しいことを光る板に書けばいいのに、なんだかコむつかしいこと、つまんないことが映ってる。あたしは字は読めないけど心は読めるからわかるの。でも今夜も同居人の布団の中にひょいともぐってあげる。だって毎晩ピノ子のためにがんばるよおやすみ、って言ってくれるんだ。ありがたいにゃ。 

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