人間だったらよかったのに…

朝起きてまだ体調が悪かったけれど、なんとか部屋の掃除をした。ところが終えた途端いっぱいいっぱいになった。気分が悪くてベッドに寝込んだ。毛布だけかけてくるまった。夢をみた。きっとうなされていた。なにしろ大金持ちになった夢だったのだ。

とにかくでっかい家に住んでいる。家の向こう側がどこまであるかわからないほど広い。母屋も離れもゴージャスだ。母屋はどんなだったか忘れたが、離れには爺さん婆さんが住んでいるようだが、廊下はピカピカで、部屋にはシャンデリアが下がり、キッチンもバスもキラキラしていた。そこから中庭があって、まだ造成をするようでブルトーザーが走っていた。こちら側に来ると通路で迷った。一流ブランドの店が並んでいた。どうやらそれがこの家の稼業らしい。洋服のショップの女性店長に「ほらほらここにいちゃ邪魔なのよ」とやんわり叱られた。ぼくはその家の次男か近い親戚のようなのだ。おかしいな…とブランドストリートを迷って、母屋にたどり着けないうちに目が醒めた。

ぼくの夢はたいてい道に迷ってかトイレを探したところで醒める。今日もそうだった。目を開けると元のアパートだった。曇り空が見えた。夢は夢さ。頭はまだガンガンしていた。

すると猫のピノ子が毛布の下から入ってきた。ゴロゴロ言って「大丈夫?」と慰めてくれた。心配そうな表情をしていた。こんな優しい子、いない。貧しいけれど2人でいれば温かい。毛布の中でずっと2人でいた。

ほんとうのリッチとはお金じゃないんだ。触れ合う心を持て合えることなのだ。まあ、お金が無いからそう言うのだけど(笑)

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この子のためにがんばろう。がんばって起きてごはんをあげた。現世ではとてもムリだが、きっとあの世では、この夢のようにホラ吹きくらいの大金持ちになって、ピノ子をキラキラさせてあげられるだろう。

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