寒いので冬支度である。ピノ子にもあったかいおうちを買ってきた。
モカモカする家なんだよ。ポカポカの電気カーペットを敷いて、ぽんと家を置けば、ホカホカの家ができあがり。喜んでくれるかな〜っと期待して持ち帰った。ところが…
入らない…(^^;
入らないどころか、てっぺんの突起で遊び出した…(^^;;
くわえて引きづり回しやがった…(^^;;;
待っていれば入るのだろうか。サイズは思ったより小さめだったので「もっとおっきい方がいい!」と思ったのだろうか。いやいや、コンパクトが好きだと思ったんだ。うちも広くないし。絶望するのは早い。待っていよう。
ぼくがパソコンばかり向いていると、足元に来てジーパンを引っ掻いた。じゃあ遊ぼうかとしばらく遊ぶ。またパソコンに向かう。ぴょこんと机に乗ってきた。じゃあ餌あげようかとあげる。すると、今度は満足したのか、ぴょこんと膝の上に乗ってきた。ゴロゴロ言っているので、ナデナデしてあげた。そうしたらもっとゴロゴロ言った。
ふと思いだした。リストカットはもちろん、もっともっと凄絶な状況になったある心の病気の女性がいる。彼女の幼少時の唯一の美しい思い出は、祖母の膝の上である。日の当たる縁側で抱いてくれては抱きしめたり、手を握ってくれり、優しくしてくれた。それが、母との思い出ではないところが問題なのだ…。
猫も人も、信頼する人の膝の上が一番のおうちなのだ。そこが一番安心して落ち着ける。買って来たおうちよりもそこがいい。
乗られる方だってうれしい。うれしいから優しくしてあげる。どっちも優しくなれる。家ないし家庭ないし家族とは、本来はそういうものである。ところがそうでないことが多い…
とは言っても入ってもらわねば困る。も、ひと押し…
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