美人はほっそりなのさ、ピノ子よ。
ピノ子を飼いだして3.5ヶ月。変わらないことは、時折りさみしげな目でぼくを見ることだ(^^;)愛情に飢えている。捨てられ、つまり愛に裏切られた者のまなざしがある。だからぼくは一日何度も「好きだよ!」「かわいいね」「ピカピカだねえ」「○○○しゃんの次に愛している!」と抱きしめてあげる。
一方、変わったところは体型である(^^;;)ぽっちゃりしてきた…
そこでぼくの家計では高価なキャットフードを買った。ピュリナワンという。バランス栄養食で添加物も少なくローカロリーみたい。ただコヤツは味が好きじゃないようだ。食べてくれよ。今までジャンクキャットフードを食わせた報いか。まるでトランス脂肪酸好きのジャンキーじゃないか。ピュリナワンに煮干しをまぶして食べさせてみよう。まるでぼくはピノ子の母だ。
ムリしても食べてもらうと、効果が出てきた。少しほっそりしてきた。がんばって遊んでカロリー消費にも努めている。だが3ヶ月前はもっと純粋にたくさん遊んだものだ。太ったのは遊びが減ったせいもある。まるで倦怠期の夫婦のようだ。
でも美猫なのだ。飼い主のひいき目だけれども。
じっとコイツを見ていると、心療内科医が「ペットを飼いなさい」と患者に勧める意味がわかってきた。
部屋に生きるものがいると心配する。どこ行った?と今日も欄干から飛び降りたかとヒヤヒヤした。ニャオがいるのは泣く赤ん坊がいるのと同じだ。その生き物の身になって考えざるをえない。
それは「自分のことから目をそらし、相手のことを考えさせる」作用である。
心の病では、人は常に自己中心になる。社会不安障害でもアスペルガーでも心因性のうつでもコミュニケーション障害でも同じだと思う。自分のことばかり考えるとロクなことはない。愛することは自分から離れることなのだ。
自分から目を逸らさせるのがペットである。ピノ子によってぼくも寿命が伸びた気がする。
コメントを残す